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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第18話 『正体不明 < Unknown >』 前編
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ろに来ると言葉を紡ぎました。

「オルコットさん、言いたい事はあるかもしれない、だけど……今はあの馬鹿悠に任せてやってくれないか?オルコットさんもローレンスさんも怪我してるんだ、だから――零落白夜でもう一度シールドに穴を開ける、そこから脱出してくれ」

私は、確かに言いたい事は沢山ありましたわ。そして、どうして『月代 悠』が纏っているあのISと<Unknown>の姿が同じなのかも。ですが――それよりも今は、ローレンスさんの容態が最も心配でした。

「――分かりましたわ」

そう言葉を紡ぐと、私はローレンスさんを抱きしめたまま、もう一度切り裂かれ、そこに出来たアリーナのシールドバリアーの穴から外へと脱出しました。
アリーナから離脱する際に、一瞬だけ戦闘を開始した殆ど同じの二機を見つめながら私は――ただそれを見守る事しかできませんでした。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

時間は少しだけ遡る。俺は、アリーナの中の状況を見て、すぐにでもアリーナ内部への突入を試みた。しかし、ピット・ゲートはロックされており、アリーナへの突入方法はほぼなかった。
考えた結果として、俺と一夏、篠ノ之さんは現状について最も知っているであろう『織斑先生』が居る管制室へと全力疾走した。

とにかく何とかしなければ、急がなければきっと2人は不味い事になる――そう俺は思っていた、だから本来ならば管制室に許可なしで入れば処罰の対象なのだが、俺はそんなもの構わないと思っていた。
第三アリーナの通路を全力疾走して階段を駆け上がる、そして目的地である管制室のドアを見つけると俺達は急いで管制室へと入る。

「千冬姉ッ!」

「織斑先生だ。どうした馬鹿者――全生徒に対しては緊急事態であるが故に避難指示を出した筈だが?」

「そ、そうだけど……一体何がどうなってるんだよ!?オルコットさんとローレンスさんが試合をしていたと思ったら、変な奴が乱入してきて、それで、それで――」

「……教師としては、本来なら管制室への無断入室、それから避難指示の無視やその他で言いたい事や怒りたい事はあるんだがな、ひとまず落ち着け織斑、そして月代、篠ノ之、お前達も今何が起こっているのか知りたいんじゃないのか?」

「――その通りです、織斑先生。指示や規則を無視した挙句破った事については後ほど処罰でも何でも受けます、ですが……一体今何が起こってるんですか?教えてください」

俺は普段、一夏と会話していたり漫才していたり、そんな日常で見せるような目ではなく―― 一人の『軍属』としての目で織斑先生の目を見据えると正面からそう問いかけた。

「私からもお願いします、織斑先生。悠も言いましたが処
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