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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第18話 『正体不明 < Unknown >』 前編
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6枚の翼の1枚1枚から1発づつ発射された高エネルギー弾は、尋常ではない速度で飛来し、その6発全ての弾がこちらを追尾してくる。そして同時にブルー・ティアーズから『警告、危険性大と推測――回避を推奨』とのウインドウメッセージが表示される
ですが、ローレンスさんをなんとしても守らなければならない以上、そんなことはできませんでした――ですから
「ごめんなさい、ブルー・ティアーズ――私達を守りなさい!」
それは、一種の賭けでした。そのまま逃げようとすれば、確実に直撃を貰い私もローレンスさんも終わりだろう、ですから私は心の中で『ごめんなさい』とブルー・ティアーズに言うと、先程回収した全6基のブルー・ティアーズを発射し、<Unknown>から放たれたエネルギー弾が飛来する位置を推測、そして6発全てが飛来すると思われる位置に、ブルー・ティアーズを配置しました。
私がブルー・ティアーズを全て展開し、展開した瞬間――予測したとおり、6発のエネルギー弾とブルー・ティアーズがぶつかると同時に爆発、かなり無理矢理な方法でしたが……なんとか危機を脱することができました。
しかし、今の無理な行動によってブルー・ティアーズは全て破壊されてしまいました。そして、私自身が後使えそうなのは――クローズしているスターライトmkIIIに、私が使う事を苦手としているインターセプターくらいしかなかった。
スターライトmkIIIは基本的に両手で使用するため、今こうしてローレンスさんを抱きかかえている状態では使用不可能、インター・セプターは片手でも使用で杵かもしれませんが――私自身が苦手としているため、下手に使うと不味い事になりかねません。完全に追い詰められた、そう私は思いました。
今の状況を日本の言葉では、何と言うのでしたか……そう、言うならば万事休す といったような状況ですわ。
ブルー・ティアーズは子機を失った事により機動力は大幅に下がり、そして私が打てる手は……もうありませんでした。
せめてなんとかしてローレンスさんだけでも、と思っていると再び<Unknown>からの攻撃――<Unknown>は、今度は左手に巨大な機殻剣を呼び出すと、こちらに突っ込んできました。
速い……!私が感じたのはその言葉に突きました。ブルー・ティアーズのハイパーセンサーを持ってしても追うのが精一杯で、試合中にローレンスさんが見せたあの圧倒的な機動力など目ではないほどの速度で、<Unknown>はこちらに機殻剣を手に突撃してきました。
私は考えました、今打てる手段であの攻撃をできるだけ被害を少なく済ませるにはどうしたらいいのか――数秒間思考して、私は再び強引な手段に出ることを決意しました。
「また無理させますわよ……!ブルー・ティアーズ!」
本当に、私らしくない戦い
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