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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第18話 『正体不明 < Unknown >』 前編
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を使ってもらい、アリーナから脱出してもらう。これが自分の考える作戦です。失礼を承知でお聞きします、世界最強『ブリュンヒルデ』としては、この作戦は遂行可能だと思われますか?もし無理だと判断されるのでしたら――自分は先生方の判断にお任せします」
「全く……私はその名を嫌っていると言っただろうが。まあいい、結論から言えば可能だ。だがしかし、あの襲撃者はどうする気だ?仮に内部へと突入が成功したとして、襲撃者の攻撃対象は恐らくお前達に向くぞ?そんな状況になった場合『零落白夜』で再度シールドバリアーを切り裂いて脱出するのは困難だろう、そして襲撃者もそれを許すとは思えない」
「それについては考えがあります――自分があの襲撃者の相手をします、そして自分が襲撃者と戦闘をしている内に、一夏と2人には脱出してもらいます」
「…馬鹿かお前は!」
「そ、そうだ――そんな事をしたらお前がヤバイんだぞ馬鹿悠!」
「危険すぎる、無茶だぞ悠!」
そこで織斑先生は、普段見せないような心配という表情を見せて、声を荒げた。そして一夏と篠ノ之さんも同様だった。そう、普通に考えたらこの作戦は無謀以外の何者でもない。仮に、仮にだ。一夏を含めて3人が脱出に成功したとして、俺があの襲撃者との戦闘に敗れた場合死ぬ可能性だってあるのだ。
無論、俺は死ぬ気は更々ない。まだ己の求める答えも、『テンペスト』の真実も、ISの可能性も、何一つ見つけてないし達成してないからだ。だからこそ、俺は死ねない。死ねないが、それでも命を張らなければ自分の隣で己の『相方』のように居てくれる奴と、大事なクラスメートが死ぬかもしれないんだ。
だったらやるしかない、何の犠牲もなしに何かを成せるとは思っていない。だからこそ、俺は往くんだ。
「だが、そうでもしない限り2人を救出するのは不可能だ。そして政府や先生方のアリーナへの突入や対応を待っていたら……きっと手遅れになる」
「月代、私としてはこの作戦には反対だ――だが、反対だがこの作戦ほど今行える手段で有効なものはないと思う。 下手をすればお前が死ぬぞ?それでも、それでもやるのか?」
「やります、やり遂げてみせます」
織斑先生は暫く目を瞑ると険しい顔で何を考えた後、『全く、馬鹿な奴だ』と言うと再び言葉を紡いだ。
「月代、お前の作戦を許可する。そして全責任は私が取る、だから必ず成功させろ、成功させてお前も必ず戻って来い。無論、戻ってきて貰った上で全て説明もして貰うからな? ――生徒に死なれたら私とて嫌だし、それに私が責任を持つのだ、『ブリュンヒルデ』の名に泥を塗ってくれるなよ?」
「善処します、それでは――作戦行動に移ります」
きっと織斑先生のその言葉は皮肉だったのかもしれない。己の嫌う『ブリュンヒルデ』という
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