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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第18話 『正体不明 < Unknown >』 前編
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ること、何か対策をとらなければならないということ。
そして――何よりも、あの襲撃者が自分の『専用機』、"Tempest_Dragoon"に酷く似ていたということ。

考える事は山ほどある、元々俺の"Tempest_Dragoon"はエディさんから聞いた話では『個人かつ私情のもので、政府や軍部は詳細を一切知らない』と言っていたのだ。
国や世界が殆ど知らないはずの、本来『軍用』として製作されたらしい"Tempest_Dragoon"、不明点が非情に多く特秘以上にされていたらしい機体が、どうしてコイツに似た機体が――今目の前に存在しているのか、頭の中で多くの思考や疑念が交差したが、今真っ先にやらなければならない事だけはすぐに理解できた。


「……サンキュ一夏、お前のお陰で現実をよく理解できたよ。とにかく、こののまじゃ今アリーナの中に居るアリアとオルコットさんが不味い――ゲートは、ピット・ゲートはどうなってる!?」

そうだ、ここはピットだ、そして試合前にアリアはここからアリーナへと飛び立っている――つまり、ピット・ゲートだ。今すぐにでも俺は自分のIS"Tempest_Dragoon"を展開して、アリーナの中へと飛び込んで2人を救助しないと不味い、と考えたが。そんな考えは無駄に終わる。
ピット・ゲートを確認する――するとゲートは『閉まっていた』のだ。先程の試合中までは開いていたはずのそのゲートは、今は完全にロックがかかっており、使用する事はできない。クソッ……どうすりゃいいんだ


「悠ッ!不味いぞこれは!」

アリーナ内部を写すモニターを見ていた篠ノ之さんがそう叫ぶ、それを聞いて俺もモニターに目を移すと――そこには、正体不明の襲撃者がオルコットさんと気絶しているアリアに対して攻撃を開始しており、オルコットさんがアリアを抱かかえながらその攻撃をなんとか避けていた。

冗談じゃない、アリーナのシールドバリアーを貫通するような威力のライフル――そんなの、"Tempest_Dragoon"に搭載されているリミッター無しの<インフェルノ>に匹敵する威力じゃないか、モニターの中に見える襲撃者はそのバスターライフルと、『テンペストと同じ武装』を展開すると、それを2人に対して放っていた。

今はなんとかもっているかもしれないが、オルコットさんはアリアを守りながら逃げるという状態だ、そんなの長続きするわけもない。このまま何かしらの対応をしなければ確実に2人ともお終いだ。どうしたら――そうだッ

「クソ……ゲートが使用できないんじゃ、アリーナの中へは入れない――どうしたら……」

「一夏ッ!篠ノ之さんッ!管制室だ、急いで管制室に行くぞ!」

そうだ、管制室には『織斑先生』も居るのだ、そして山田先生がアリーナの管制を行っている筈であり
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