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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第17話 『蒼い雫』 後編
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をやるだけだと思う。
そうして、暫くすると織斑先生がピットに入ってくる。どうやら――始まるようだ

「ローレンス、オルコットの準備が出来たようだ、お前はどうだ?やれそうか?」
「問題ありません。 私もこの子も、いつでも行けます」
「そうか……ではオルコットがゲートから発進次第、お前も発進しろ――悔いの残らないようにな」
「はい、ありがとうございます織斑先生」

そう言うと、織斑先生は私に対してふっと笑うと背中を向けて手を振りながらピットを去っていった。
そして暫くして――モニターの中でオルコットさんがアリーナ内部へと飛び立つのが見えた。さて、『私達』も行こうか、『ブラッディア』
チラリ、とユウの方を向くと彼は一度だけ笑いながら頷いてみせる。そしてホウキと織斑君も私を見ながら『いってこい』という言葉を掛けてくれた。

そんな3人に心の中で『ありがと』と言うと私は意識を集中して――己の分身である『ブラッディア』を展開する。
一瞬光に包まれたかと思うと、分身である愛機を身に纏っているのがよくわかる。生まれ変わった――私の愛機を、その鼓動を感じることが出来る。
私が身に纏うのは『赤』。少し黒混じりな赤色のスマートな装甲に、機体自体に装備されているメインスライター、主任が開発した非固定浮遊部位として存在する4枚のウイングスラスター<スカイ・アクセラレータ>、そして――この機体の最大の武装でもある己の身体よりも長い、死神の大鎌のような武装<ハルパー>。
全ての装備と全システムの問題を全て確認して、全て問題なくクリアされることを確認すると、私は織斑君とホウキを見る。2人とも結構驚いているようだ。
確かに、私のISをこうやって企業関係者以外に見せるのは、恐らく初めてだろう。少なくとも学園に来てからは一度も使用していない。
そんな驚く二人と、口元に笑みを浮かべているユウの方を向いて、私は言葉を紡ぐ

「さて、と……それじゃあ、行ってきます――頑張ってくるね?」

「見せてやれよアリア、お前の気持ちって奴を」
「ああ、頑張って来いよな、ローレンスさん!」
「行って来いアリア、私達はここで応援しているからな!」

ユウ、織斑君、ホウキのその言葉を聞いて私はもう一度心の中で『ありがとう、行ってきます』と言う。そして私は、ピット・ゲートに移動して――


「アリア・ローレンス、『ブラッディア』――行きます」

普段あまり見せない、真面目な目に私はなると、そう冷静に言って、アリーナの空へと飛翔した。

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アリアが戦う、か。想いと意思、強い信念をオルコットさんに対して持って、そして伝えたい事を伝えるために
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