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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第17話 『蒼い雫』 後編
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しての君の覚悟は――何だ?俺に、教えてくれ』
織斑一夏が言った言葉、その言葉と彼の瞳から感じしたのは――彼の信念と強い意志、そして『己の大切な存在達』を大切にして、信頼しているという事。そして……私には、彼の言うような心から信頼できるような友人は、あまりいませんでした。
幼少の頃、私の父は女性である母に媚びてばかりの人でした。常に意志の強かった母に媚びて、頼りない姿ばかり晒していた父。ISが登場して、母に対する態度がどんどん弱々しくなっていく父。そして私は、そんな父が嫌いでした。
母は、とても強い人でしたわ――意志が強い人で、私に優しくしてくれて、時に厳しくもあって、そして多くの成功を収めていた、私の憧れで、最愛の母でしたわ。
ですが、そんな大好きだった母も、嫌いだった父も、もう居ませんわ――3年前に事故で亡くなって、もう帰らぬ人となってしまいました。
未だに原因やどうして発生したかがよくわかっていない越境鉄道の横転事故。その横転の原因も未だにわかっておらず、事故についての詳細も当初は完全に伏せられた。
死傷者が大量に出て、そして原因も不明――そんな、大規模な事故で私の父と母は亡くなりました。
私は、『ひとりぼっち』 になりましたわ。
父も母も失い、元々友人が少なかった私は――ただ、一人だけになりました。唯一助けとなったのが、私の親友にして、メイドのチェルシー・ブランケットでした。
一人になった自分、そんな中で私に手を伸ばしてくれたチェルシーに対して、当初の私はその手を払いのけました。誰にも頼ってはいけない、信じてはいけない、『力』こそ全てだと思っていましたから。
そう思ったのには理由があります、あの事故からあっという間に時間が過ぎて……そして私の手元に残った両親が残した莫大な遺産を目当てに、金と権力の亡者が群がりましたわ。そしてその多くは『男』でした。
自身の両親が残した唯一の遺産、それを守るために私は必死に勉強しましたわ。信頼していたチェルシーの手すら払いのけて、一人で全て背負わなければならないと思って、ひたすらに勉強して力を求めました。
そして、その一環の中で私が受けたISの適正テスト――そこで私はA+という当時自分が信じられなかった結果が出ました。
政府からの好条件の数々の提案、ブルー・ティアーズという『力』、私は――両親の遺産を、そして『自分自身』を守るために迷う事無くその条件を飲みました。
ブルー・ティアーズという力、それを得た私には力がありました。力があったからこそ、私こそが誰よりも優れていて、他社の上に立つべき存在だと、思っていましたわ。
そうして、代表候補生となった私はブルー・ティアーズの稼動データとテストのために日本のIS学園にやってきました。
ですが、そんな学園で――私は衝撃を受け
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