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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第17話 『蒼い雫』 後編
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くだけど、ホウキとユウ、それから織斑君は既にいつも朝待ち合わせをしている食堂前で待っているだろう。いい加減に出ないとダメかな、と思う。
「……そういえば、ホウキが和食セットがオススメだって言ってたっけ。よくホウキと織斑君が食べてる奴だよね、よしっ――」
部屋を出ようとして、ふとそんな事を考える。確かにホウキと織斑君がいつも食べているのを見ていたが、美味しそうだった。
よし、今日は和食セットにしよう。
そんな事を私考えると、ふっと笑う。
きっと、今日もいい日になるから。今の私が幸せで、尊いと思ってる普通の日常になると思うから。だから――今日もそんな日常を過ごそうね『ブラッディア』
そんな事を思うと、私は部屋を出て、恐らく既に3人が待っているであろう食堂前へと向かった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
上から流れ出る熱めのお湯が、自身の身体に当たり、そして地面へと落ちていく。
朝、シャワーを浴びている私、セシリア・オルコットはただただ、熱めのお湯を浴びながら考え事をしていました。考えるのは――そう、昨日の出来事でした。
自分が提案した『決闘』という名目でのクラス代表決定戦。そして、昨日の私は――感情が高ぶり、対戦方式をどうするかと聞かれた時に『私が全員倒しますわ』と言ってしまいました。
己の力を証明したかった、そして男では己に勝てないという事を、それから……ローレンスさん、あの時の彼女を見て私は恐怖しました。視線だけなのに、顔は笑っているのにまるで――自分の喉元にナイフを突きつけられているような感覚でしたわ。
だから、私の力でローレンスさんを倒して、自分の中にある恐怖心を無くしたかった、私の方が大言を吐いた貴女よりは強いと、そう証明したかったんですわ。
しかし、昨日の一戦目、彼――『織斑 一夏』と戦い、私句の中の考えは少し変わる事になりました。勝負自体は私が勝ちましたわ、ですけど……自分の中ではその勝利を喜べなくて、腑に落ちなくて、そして――納得がいかない自分が居ました。
恐らく、私の勝手な予測ですが――最後の彼の一撃、私が確実に直撃を受けると確信したあの一撃、あれを受けていたら……きっと私は負けていましたわ。根拠なんてありません、ですが――そんな根拠の無い確信が、私句の中にはありました。
そして、まず私の中で思い出されるのは、あの時の彼、『織斑一夏』の言葉と、私が決闘を申し込んだ時の『月代悠』の言葉でした。
――『オルコットさん、あんたにはわかんないだろうさ……この、俺自身が誇りとする最高の姉と、そして友達、その尊さが、大切さが!』
――『教えてくれ――君の言う『力』とは何だ?そして『力』を持つ者と
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