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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第17話 『蒼い雫』 後編
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近接武装のみだ。これだけの情報で、どちらが優勢に立てるかと言うのは大体予測が出来る。
要するに、飛び道具と更に近接武器がある方と近接武器しかない方だ。昨日の織斑君の試合でもああだったように、そうとだけ考えた場合はオルコットさんが圧倒的に有利だ。
昨日織斑君が勝ちかけた理由は1つ、単純にあの『白式』という機体のスペックが尋常ではないという点――恐らくだけど、機体能力だけで言えばリミッター無しのユウの機体、"Tempest_Dragoon"<暴風の竜騎兵>にも匹敵するだろうと思った。
そして、あの極端かつ、超攻撃的とも言える能力……単一仕様能力『零落白夜』、あのバリアー無効化攻撃だと思う。
あれだけの性能と能力だ、近づいて零落白夜を発動して当てる――極端だが、そうすれば勝てるのだ。まさに一撃必殺を主体とした機体、それが『白式』なんだろう。
そして、私の機体もまた武装は近接武器しか詰まれていない機体だ。『高機動による近接殲滅型』、それが私の機体『ブラッディア』だ。
機動力という面では、私は織斑君の『白式』の最大加速には及ばないかもしれないが、3世代という分類の中ではほぼ最高峰の機動力を持っていると思う。
だけど、そうだとしても遠距離からの攻撃を主体としているオルコットさんのほうが圧倒的に優位だろう。いくら機動力があっても、近づいて攻撃を当てれなければ意味が無い。
今日の試合、その勝敗を分けるのは――この子の新しい力、"Nightmare Mirage"<悪夢の蜃気楼>と主任が力作だと言っていたように、尋常ではない機動力と加速能力を付与する4枚翼のウイングスラスター<スカイ・アクセラレータ>だ。
特に、"Nightmare Mirage"を使用するタイミングが最も重要だろう。時間は限られている上に、恐らくオルコットさんの事だ、一度見ると次からは対応してくる。
私がやることは結論として1つだ。とにかく『相手に優位のまま戦わせない事』、そして『圧倒的な機動力で近づいて、そして叩き切ること』それだけだ。
それこそが、私がオルコットさんに勝つための道筋であり――彼女に私の思いと考えを伝えるための方法だ。きっと、彼女は今日戦って、その中で言わないとわかってくれないと思うから。
対立して、戦って、そうやってお互い思うことを全部吐き出さないと分かり合う事はできないと思うから、だから私は――オルコットさんと戦う。
戦って、そしてもし、全部終わった上で彼女が私に手を伸ばしてくれるなら――私は、自分と似ていて、正反対の彼女と仲良くなりたいと、そう思ったから。
考えの渦から脱し、部屋にある備え付けのデジタル時計を見る――考え事をしていたら、随分時間が経過していた。既にいつも朝食を食べに行く10分前だった。
恐ら
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