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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第17話 『蒼い雫』 後編
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はクリアしている。
オルコットさんは恐らくだけど、全てのレンジにおいてかなり高い水準の技量を持っている――だけど『それだけ』なのだ。
確かに、オールレンジにおける技量として、本人の得意不得意はあるだろうが、全てのレンジを把握できるだけの『技量』だけではなく『才能』があるというのは驚異的だ。
だが、恐らく彼女は遠距離戦闘こそが彼女の本領であり、それが『技量』。そして全てのレンジを把握して、判断と対応を行う、それが『才能』だと思う。
何が言いたいかといえば、彼女には尖がったような面がないのだ。高水準な万能遠距離型、ただそれだけで――化け物じみているとか、そんなものではない。
化け物じみた才能、というならば織斑先生や、そして本人は気がついてないかもしれないが……ユウと織斑君だろう。
織斑先生は全てにおいての万能型という次元での化け物、そして織斑君は先生に似たのか、『直接』得た技術や知識を非常に早く自身に吸収する。急激に変化して進化していくという面では化け物だろう。
そして――ユウだ。
ユウとはなんだかんだで長い付き合いになっている、最初の出会いの時に殺し合って、その後は企業でのデータ取りの為に何度か模擬戦をして、そして私はその中でわかったことがあるのだ。
ユウは、相手の行動、戦況、その場の状況などの事象や変化を情報として理解・整理した上で『先を視ている』のだ。恐らく、本人に自覚はないだろうけど、一種の直感的かつ確信に近い短期的な未来予測、そしてそれと周囲の状況判断と行動を冷静かつ連続的にやっている、それがユウという『化け物』なのだ。
時々、恐ろしくなる――ユウのそれは完全なものではないし、未来を完全に読むことなんて不可能だ。それこそ超能力や怪奇現象か何かでもない限り有り得ない。ユウが無意識にやっているのは予測だ。予知ではない。
そしてそれが、今後もっと確実なものとなって、そして今よりも遥かに早く連続的にそれを行えるようになって、『短期』ではなくある程度先までそれをできるようになったとしたら……きっとユウは、完全な化け物だ。織斑先生にも匹敵できる、世界に対して通用する、そんな化け物になる可能性を秘めている。
彼は自分には私や織斑君ほどの才能は無いと言う。だけどそれは大間違いだ――私が最も才能があって、可能性を秘めていると思っているのはユウなのだから。
……話が逸れた。変な思考に入ろうとする自身の頭をブンブンと左右に振ると、私とオルコットさんの差について考える。
技量的な差という事もあるが、大きな理由として『お互いの機体』の特徴と相性だ。オルコットさんのIS、『ブルー・ティアーズ』は遠距離型、そして恐らくだが近接用の武装も積んでいるだろう。
対して私は『完全な高機動近接型』。積んでいるのは、
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