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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第17話 『蒼い雫』 後編
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コットさん自身のプライドが――オルコットさんを殺すのが、分かんないのッ!?そんな、そんなプライドなんていらないよ!不必要なんだよ!?」
普段、あまり大きな声は出さないのだが、今回ばかりは特別だった――昔の自分を見ているような気がして、オルコットさんにそんな風になってほしくなくて。だから大きな声が出てしまった。
そして、そんな悲痛とも呼べる叫びを上げた私を見て――オルコットさんは目を見開いて、驚いていた。
「どうして、貴女はそこまで――貴女にとっては私は他人でしょう!?」
「そうだよ、他人だよ。だけどね――誰だって最初は他人なんだよ?そこから、どんな形にもなっていける、私はオルコットさんに昔の私みたいになって欲しくない、オルコットさんの事情なんて知らないけど、見てて辛いの!そうやって――そうやって自分を誤魔化し続けて、傷つけて、それで……自分の大切な分身"ブルー・ティアーズ"さえ傷つけてるのが、見てて辛いの!」
距離を詰める、だけどオルコットさんだって距離を詰められると不味い事くらい知っている――向こうもスラスターを吹かせてまた距離を取ろうとする、だけど……加速と機動なら、こちらのほうが上だ。
「私がオルコットさんを許せないのは2つ理由がある!1つはユウを、何かを成そうとしてる人を見下して侮辱した事!そして――自分に嘘ついてそうやってただ、過去の私と一緒の事をして過ちを犯してる事ッ!」
そう言うと同時に、私は――切り札として残しておいた"Nightmare Mirage"を起動する。起動すると同時に、私の両手腕部と両足の装甲が変形し、そこが赤く発光する――そしてウインドウには『"Nightmare Mirage"起動確認、残り30秒です』と表示される。
そして今のオルコットさんには――私は見えていない、射撃型でもあり、BT兵器という空間認識が必要な兵器を使用しているのだ、ハイパーセンサーや電子機器の類は常に作動している筈だ。そして今、この瞬間、この戦況、オルコットさんは『ブルー・ティアーズを展開している』
「き、消えた!?――そんな馬鹿な、一体どこへ行ったというんですの!?」
加速し、接近し続ける私が見たのは――オルコットさんが何が起こったのかわからない、といった状態に陥っている姿だ。そしてオルコットさんは態勢を立て押すために、ブルーティアーズを戻そうとする――だけど、そんなの無意味だ。
「戻りなさい、ブルー・ティアーズ!一旦体勢を整えて――ど、どうしたんですのブルー・ティアーズ!?」
アリーナの戦闘が行われている空間、その空間には――オルコットさんが展開したBT兵器、ブルー・ティアーズがただその空間で停滞だけしており、『オルコットさんの指示に従っていない』という状況だった。
私はこの瞬間を待ってい
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