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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第17話 『蒼い雫』 後編
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私には勝てない」
「では、では貴女は――貴女は何なんですの!?先程からの戦闘技術、最初の狙撃の切り払い、貴女だって――『天才』にカテゴライズされる人間ではなくって!?それなのに――それなのにどうして貴女は、力を振りかざさず、その力を誇ろうとしないのですか!?」
距離を取ったオルコットさんは、再びこちら対しての弾幕とBT兵器による射撃を展開してくる、こうなってしまうと私の分が悪い――その攻撃の嵐を私は再び全力で加速しながら避ける、だけど……当然凌げない攻撃もあり、何発か機体を掠める。
そんなオルコットさんの展開する弾幕の嵐を回避しながら、私は先程の言葉に対する返答を返す。そうすることで、少しでも分かり合えるって信じてるから。
「そんな才能も力も、今の私は『何の意味も無い』って知ってるからだよ――確かに、素晴らしいかもしれない、だけど……それだけじゃきっと、何の意味も無い」
「そんな…そんなのって…!」
過去の己がそうだったから。『力』というものに溺れて、ただひたすらにその力を振るい、自身を『殺せる』存在だけを追い求めた。そんな――過去の私。
大体わかってきた、そう思うと同時にまた私は全スラスターを吹かせて加速する。距離を離されて、弾幕を展開される中、私はそれをただひたすらに避けることを繰り返し、当たると思ったものは切り払う。当然――このままじゃジリ貧だし、埒が明かない。オルコットさんの優位は動かないままだ。
何度オルコットさんの弾幕を凌いだのか、そこで私は流石にちょっと辛いかな、そう思い始める――アリーナの空という広さの制限が殆ど無い空間にとって、オルコットさんの機体は非常に有利だ。いくらでも逃げ道はあるし、戦いようはあるのだから。
「オルコットさん、貴女は『わたしといっしょ』、だからね――そうやって偽り続けて、無理ばっかりしてたら……その先にあるのはきっと破滅だよ?」
「私は――私には、プライドがあります! 大事なものを守るというプライドと、そして……己自身のプライドが!」
距離が離れた先、そこでオルコットさんが私に対してそう言い放つ。うん、そうだよ――だけど、そのプライドが自分を殺すんだよ。それが、オルコットさんにはわかっていない。
オルコットさんの射撃と狙撃については大体だけど掴めた、確かに最初は少し辛かったけど……試合開始から既に30分、戦闘を行いながらオルコットさんの攻撃を見続けて大体理解できた。そして――やっぱりオルコットさんの動きには致命的な『遅れ』があるということも。
だから私は、もう一度<スカイ・アクセラレータ>の推進機関を全て起動させて、高機動モードでオルコットさんに向かっていく――再び放たれる狙撃と射撃、だけど……もう私には見えてる。そして、アレを使うタイミングも掴めた。
「そのオル
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