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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第17話 『蒼い雫』 後編
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であるライイフル、スターライトmkIIIをこちらに向ける。

<<警告、敵機射撃体勢に移行、ロックオンされています――敵機兵装にエネルギー装填を確認、攻撃来ます>>

自身の愛機がそんな警告文を出した瞬間に、オルコットさんのスターライトmkIIIから狙撃が行われる。だけど――私だってそんなもの、来る事くらいわかっていた。
私はオルコットさんが放ったその狙撃を、自分の獲物である<ハルパー>で切り払った、そして自身の機体ダメージを確認する――よし、ダメージはなし。

「なッ……そんな馬鹿な、あり得ませんわ!あの攻撃を切り払うなんて、そんな芸当、まるで――」

まるで と言ったところでオルコットさんは言葉を切る、何を言いたかったのかは知らない、だけど……私はただ往くだけ

「……今度は、こっちの番」

そう言うと、私は背中のウイングスラスター<スカイ・アクセラレータ>を全て起動させる――そして最大加速、真正面からオルコットさんに接近していく。
無論、無防備でそれを見ているだけの彼女ではない、スターライトmkIIIとBT兵器の<ブルー・ティアーズ>を展開し、私に対しての狙撃と射撃を行ってくる。
先程はあの狙撃を私は切り払ったが、そんなもの1発や2発程度ならできるという芸当で、遠距離からの連続攻撃――弾幕を生成されると考えると、そんなもの不可能だ。だから、防いだり切り払いができないなら、最大速度で自分のレンジまで持っていく。それが最も効果的だと私は判断した。
主任一押しのこの<スカイ・アクセラレータ>の加速力は尋常ではない。その加速力は、ユウの機体"Tempest_Dragoon"の加速能力を参考にしており、あの機体ほど、とまではいかないが超高機動と加速能力を実現できる。
もし、この場に主任が居たら『主任、これは殺人的な加速だよ……!』と言ってやりたい、きっと全力で喜ぶだろう。
私は全力で加速する、加速して――そしてオルコットさんが狙って射撃をしても『当たらない』くらいの速度で、加速して接近する。
そうして、その弾幕を全て被弾無しで抜けると、私はオルコットさんの正面上空から<ハルパー>を振り上げ、それを振り下ろす

「確かに、オルコットさんは強いよ――それも、ただのエリートなんて目じゃないくらいに、遠距離戦闘じゃ、その類で経験を積んだ超優秀な『スペシャリスト』と言っても過言じゃないくらいの才能があると思う、一種の天才だとも思うよ――だけど」

真上からの一閃、そしてそこから連続的に続けた私のの連撃をオルコットさんは無理な機動で再び後退することでそれを回避する。距離を取り、スターライトmkIIIを再び私に向けてくるオルコットさんを見て私は言葉を続ける

「天才、ただそれだけ――そして、自分を偽って、心に迷いがある貴女じゃ
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