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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第17話 『蒼い雫』 後編
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ット』さんだ。

……決して私は同性に対して好意を持つとか、ちょっと特殊な趣味ではない。
私が彼女を見る理由は1つ。『私と彼女は似ている』からだ。

確かに、まだろくに会話もしたこともないし、というか恐らく最初にしたまともな会話が凄く殺伐としてた会話だったから、その程度で彼女の何がわかるのか、という話になるかもしれない。

だけど、オルコットさんを見ているとどうしてもデジャヴに陥るのだ――まるで、まるでユウと出会う前の私。死に急いで、篠ノ之博士から貰った力を『力』だと思い込んで、それを振り回していた自分。

そして、自分に嘘ついて、自分を傷つけて、偽って――そんな事を繰り返していた自分、彼女の振る舞いは、どことなく私と重なった。

自分勝手かもしれない、私の気持ちの押し付けかもしれない、迷惑かもしれない――
だけど、彼女に私の気持ちを伝えないと、自分勝手でも彼女を止めに行かないとって思ったから。

それで彼女に否定されれば、それは仕方ない。だってその決定が彼女の意思なんだろうがら、それ以上私が何かしたりするという事はできない。
そうだ、この戦いもこの気持ちも、私のただのわがままだ。例えそうだとしても、私は自分のその『彼女は間違っている』と思った思いだけには嘘をつきたくない。

――だから、負けない。私と、生まれ変わった私の『力』、ううん……私の『翼』なら、絶対に負けない。

心の中で、そう思う。己は絶対に負けないし、負けられないのだと。
先週、レオンさんから送ってもらったイギリスの第3世代ISについてのデータ、そして昨日の織斑君とオルコットさんとの対決での戦闘記録とそのデータ、それから私が判断した事は幾つもある。そんな幾つもの情報から、私はひたすら勝利への道筋をシュミレートする。

結論として言うならば、もし私とオルコットさんが戦った場合、お互い相性は――最悪だ。そして恐らくだけど、優位性という点で考えればオルコットさんのほうが上だ。

まず、私とオルコットさんの技量差――自惚れ、かもしれないが私は『近接戦闘技術』という面だけでは、自分の中では最も自信を持っている。そしてその状況に持ち込む事こそが、自身が優位に立つ為に最も必要だという事を。

しかし、オルコットさんの技量も見ただけではあるが、『天才』と言っても過言ではない。私とは正反対で、恐らく『遠距離戦闘』という面での彼女はエリートの中でも最上位、エリートなんて目じゃないくらいの実戦経験を積んだ『スペシャリスト』という次元だろう。

相手との距離の把握、自身の銃口補正、そして狙撃を行った場合相手がどう動くかという判断。あのBT兵器、『ブルー・ティアーズ』の配置のさせ方と、射撃のタイミング、それだけではなくて――きっと全ての事を高い水準でオルコットさん
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