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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第15箱 「わぁ〜い!おっでかけ おっでかけ♪♪」
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は……。」
とか何とか言いながらも、くじらさんも後に続く。
「あははは……… 皆楽しそうだね!?」
劉一は、そう言い、後に続こうとしたら。
「あ!ちょっと待って!」
まぐろさんが呼び止めた。
「ん??何ですか?」
「君に一言お礼が言いたくてね。」
劉一は頭の中が≪???≫でいっぱいになっていた。
(お礼?僕に?)
「ええっと… 何をでしょうか?」
正直、この人には何もしてないし、ぶっ飛ばされた
場面
(
シーン
)
が殆どだから。
―――……それもまたすごいと思うけど、この人の生命力というか図太さというかいい加減あきらめないのかぁ。
「………何か失礼な事考えてないかい?君?」
引きつった笑いを浮べながらまぐろさんが答えた。
この兄妹は皆読心術をマスターしているのかな!?って思った。
「っ!いえいえ!なんでもないですよ!それよりお礼って何がです?」
劉一は、慌てて否定し聞き返す。
「妹たちの事さ、めだかちゃんはね、病院に行く前は本当に笑顔が無かったんだ、色々あってね。 病院で君にあってなかったらこんな可愛らしい笑顔の妹に会えなかったって思うほどだよ? それとくじらちゃんも、君と会ってから少しだけど…… 部屋から出てくれるようになったし、食事も僕たちと話をするのもしてくれるようになったんだ。 僕の愛しい大切な2人の妹を救ってくれてありがとね!」
「いっ いえ!そんな大したことしてませんよ僕!!」
まぐろさんの表情はとても真剣だし……とても優しそうな顔だった。
(これで変態じゃなかったら本当にいい兄だと思うんだけどねぇ。)
「……………。」
まぐろさんはまた顔が引きつっている……?
「ああっと くじらさんはともかく、めだかちゃんにきっかけをあげたのは僕じゃなくて善吉君ですよ!!」
またばれてると思い、劉一は急ぎめに話題を変えた。
「え?」
「善吉君が言った一言で彼女は変わったんだと思います、実際僕も、善吉君のお陰で今がありますから!」
劉一は笑顔でそう言う、
これは、嘘じゃない。
劉一はそれほどにまで、彼には救われたんだから。
「そっか、うん 善吉君にも伝えるとするよ」
まぐろさんはそう言い。
「よし!僕たちもそろそろ行こう!」
劉一と一緒に動物園へと向かい、入っていった。
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