宝箱とスラ子
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昼寝から目覚めたスラ子は、巣作りを再開する。
枝を求めて、あっちウロウロ、こっちキョロキョロ。
「キュー?」
3本目の枝を拾った時だった。
赤い物体を発見する。
それは大きな岩の陰に、隠すように置いてあった。
鉄と木で作られた箱。
人間達が宝箱と呼ぶものだ。
中には、ゴールドやアイテム等が入ってる。
しかし・・・。
誰が何の為に置いたのか?
一切不明の存在だ。
「キュー。」
宝箱の事を知らないスラ子。
何コレ?と、手でペタペタ触る。
「キュ!」
蓋に気がついた。
カパッと宝箱を開ける。
入っていたのは・・・赤い宝石!
職人が使う素材の1つであり、高値で売れる品だ。
手に入れば、職人でなくても喜ぶ。
「キュー♪」
スラ子も喜んだ。
うんうん、綺麗だよね。
宝石が嫌いな女の子はいない。
「キュ、キュー!」
んん?
宝箱の中に入り、ポイッと投げ捨てた。
赤い宝石を。
・・・・・・・・・・・。
スラ子!?
何やってんの!?
「キュー♪」
おーい、スラ子?
「キュー♪キュー♪」
どうやら中身より、宝箱の方を気に入ったらしい。
寝っ転がっても、余裕のある空間。
蓋を閉めれば、雨や強風に晒されない。
鉄で補強された頑丈な作り。
巣よりも素晴らしい。
まさに家といえる!
・・・・・・スラ子的に。
「キュー!」
決めたようだ。
ここが新しい住処。
反対はしない、反対はしないが・・・。
叫びたい!
宝箱に住もうとする奴、初めて見たぞーーーーーーっ!
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