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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
後日談
番外編〜授業参観日
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ざお昼ご飯、という時になってヴィヴィオが鞄の中を覗いて漏らした一言は悲壮感に満ちていた。


「ヴィヴィオ、もしかして……」
「うん……忘れて来たみたいだよ」
 

ショックを受けるヴィヴィオ。しかし神はヴィヴィオを見捨てなかった。


「全く、忘れものは家をでる前に確認しろといつも言っているだろうが」


いつの間にか私達の所にいた士郎さんが持っているのはヴィヴィオのお弁当。
わざわざ持ってきてくれたらしい。


「パパ……」
「私たちが来るから、とはしゃいで忘れ物を確認していなかったな。たまたま私が気づいたからよかったものの……」


その言葉に言葉を詰まらせるヴィヴィオだったが、予想外の方向から助け舟がやってきた。


「そう言うパパも車のキーを家に忘れて取りに戻ったよね」
「なのは!?それは言うなと……」


いつの間にかこの場にいたなのはさんの一言によってお説教タイムは終わりを告げた。
それより、あの士郎さんがそんなうっかりをするなんて珍しい。


「と、とにかくだ!以後気をつけるようにするんだぞ!」
「は〜い」


無理やり話題を変えようとした士郎さんはなのはさんとヴィヴィオに生暖かい眼差しを向けられて居心地が悪そうだった。




…………………………………………………………………


午後の授業も終わり、放課後になると、


「ヴィヴィオ〜」


なのはさんが教室に来た。
するとクラスの男子がなのはさんの方へと群がる。


「なのはさん!サイン下さい!」
「僕は握手を!」
「この後デートしませんか?」


何というか……パワフルだと思う。
それにしてもエース・オブ・エースは有名なんだな、と改めて実感した。


「は〜い、順番で、ね。喧嘩はしないように」


そしてやけに馴れているなのはさん。
その後ろでは優君を抱いた士郎さんがなのはさんを口説き落とそうとする男子を睨んでいる。
………のだが、優君にほっぺたを突かれているのでいまいち怖くない。
寧ろ面白い。
男子が帰るまで私は一人笑いに耐えるために頑張っていた。




side ヴィヴィオ


帰り道。車の後部座席からママと話す。


「今日はヴィヴィオが頑張ってるところが見れて良かったよ」
「私はママたちがはしゃぎ過ぎてて恥ずかしかったよ……」
「にゃはは……ごめんごめん」


前からもむぅ、と言う唸りが聞こえた。


「全く……」
「……そんなにはしゃいでいるように見えたか?」
「「うんうん」」


ママと二人でパパの問いを肯定する。
しかし、はしゃいでいたのはママも一緒なのだが。


「……そう
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