関西遠征隊
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にな……皆もええな!」
「「「「「ははっ!」」」」」
「うん、それで行く人選やけど…三百人を予定している。冬凰はん……詠春はんの事もあるから一門で五十人は出してもらうで」
「承知しました。」
「木乃実様、我が一族からは大人数は難しいので私が率いましょう…何、一族の事なら心配無用です。陣が居りますし……」
バタンッ
突然、襖が開く音がすると皆が音の方向に振り返る
「陣!!ここは幹部会議だぞ、一体何している!?」
「立ち聞きしてたけど…我慢ならんから出て来た。」
哲心の怒声はいきなり入ってきた乱入者である息子・陣に浴びせられたが陣はイラつきながらも物ともせずに中央に座る。
「…陣くん、何してんねん。これは遊びやないんやで…」
木乃実は珍しく怒気を発しながら陣を睨む。
「分かっています…戦争への参加の事も……しかし、父・哲心の参加は考え直して頂きたい。」
「何言っている!?幹部である私が行ってこそ関西は一枚岩であり続けるにだぞ!」
「だが、親父が関西を離れればぬらりひょんに漬け込まれるぞ…日の本最強・御陵 哲心がいるからこそ奴も手が出ないでいるんだ。関西の為には親父が残る必要があるんだ……親父、耐えてくれ」
「なればどうする気だ…我が一族は知っての通り少数精鋭だ、故に一族の人間だけで無く当主であるワシ自身が皆を引っ張る必要があるんだ!」
「俺が行く。」
「あっ?」
「えっ?」
「あー陣くん何言っているか分かってる?」
陣の突拍子もない発言に皆一様にポカンとした顔となる。
「ええもちろん…御陵の当主が自身の息子を死地に出したとあらば皆も一目を置くしぬらりひょんも関西には手が出せない。」
「それはそうやけど…て、哲心はん?」
「………ワシに…卑怯者になれと言うのか!?息子を死地に送り自身は安全な地にいる卑怯者に!?」
「……関西を守る為だ、汚名ぐらい何て事はねーだろ?大事な物は何か…関西を守り、戦争へ行った者を守る……その為に親父が何処にいて、俺がどっちにいればいいのか…」
「確かに哲心殿居ないとなればぬらりひょんが必ず何かやって来るだろう…」
「それに若の実力は誰もが知っているし……」
「本山の人員が減ればどちらにしろ各自の負担は増大するか…」
「ああ、確かに盲点だったが……」
「何言っている!?戦争の方が危険に決まっているだろうが!」
「その通りだ!若とは言え、子どもを戦場におくったとあらば我らの沽券に関わる!」
陣と哲心と話を聞いた幹部連は討論し合っていたが、とある幹部が言った‘沽券’と言う言葉に陣が反応を示す。
「沽券とか、そんなもんに拘って…関西を潰
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