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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第16話 『蒼い雫』 前編
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アー無効化攻撃』だ」

バリアー無効化攻撃、それについては実例がある。織斑先生が過去に第1回IS世界大会(モンド・グロッソ)でISに搭乗した際に使用し、そして優勝にまで上り詰めた武装の能力だ。
実際に有名な話でもあるし、フランスに居た頃はよく知識として聞かされた事もあるので知っている。

「バリアー無効化攻撃……?」

「そうだ、簡単に言えばこの単一仕様能力は、相手のバリアーを切り裂いて本体に直接ダメージを与えるというものだ、ここまで言ってわかると思うがこれは非常に攻撃的な能力で、強力だ。だが、その代償としてこの能力を使うには自身の機体――つまりは白式のエネルギーを攻撃に添加するため、自身のエネルギーを雪片に食わせなければならない。いわば諸刃の剣だ」

「そうか、だからいきなり白式のシールドエネルギーがゼロに……」

「まぁ……なんにせよ、 織斑、これでお前も晴れて専用機持ちだ。ついてはこの本に色々と必読事項があるから読んで置くように――それから、今日はこれまでだ」

「は?」
「え?」

織斑先生が一夏に『鈍器のような本』を渡すと、俺とアリアに向かってそう言った。そして俺達はそれに対して気の抜けた返事で返す事しかできなかった。
いや、確かこの後俺とアリアの試合もあると思っていたんだが、これはどういう事だろうか?

「ええと、織斑先生……」

「ちゃんと説明するから少し待て月代、簡単に言えば、先程確認したがオルコットの機体損傷が予想以上に酷い。基本兵装に問題はないようだが、先程の織斑との戦闘で予想以上にダメージがあったらしい。確かに連戦を希望したのはオルコットだが、そんな状況を確認してしまえば教師としては一度止めろとしか言えない。よって――明日、また時間を取った。場所は今日と同じでこのアリーナだ。それと…少し事情が変わった」

事情?一体なんだろうか。そう考えていると、少し複雑そうな表情をして織斑先生が言葉を続ける

「単純に言えば、今日の織斑とオルコットの対戦でよくわかったように、1戦行うだけでこの有様だ。本来ならばオルコットの希望や自推他推という事もあって全ての試合を行う予定だったのだが……流石に連日続けてアリーナを使う事はできん、そして明日使えるのが恐らく最後だ」

「……何が仰りたいのでしょうか、織斑先生」

「結論から言おう、月代、ローレンス、お前達の専用機については私は一切何も知らん、だがお前達2人の技量については織斑からの話や今までの立ち振る舞いで理解しているつもりだ――今日はオルコットも感情が高ぶっていたようだし、『決闘』という発案者であるオルコットの提案もありあの場は受理したが、幾ら代表候補生で実力のあるオルコットでも、流石に企業所属者2人を相手に連戦など、到底不可能だ。そしてアリー
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