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利口な女狐の話
第一幕その四
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ある。
「あんた達なんてどう見てもまずいし」
「こんなに美味しそうなのに」
「ねえ」
「それで何もしないなんてね」
「それじゃあね」
 彼等をいささか憮然とさせたところで縄が切れたのであった。これでいよいよビストロウシカの念願が適うのであった。
「これでよしよ」
「さよならね」
「それじゃあね」
 これでビストロウシカは家を後にした。そうしてそのまま森に向かう。そして向かう先は。

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