無印編!
バレなきゃ犯罪じゃないんですよー
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を小さくしていった。
<いえ、フェイトさまの魔力反応が中からします。いわゆる居留守ですね>
ヤミもこっそりと、フェイトに聞こえないように言った。
・・・居留守か・・・。
多分、プレシアに俺は敵だ、とでも言われたんだろう。
「しょうがない、フェイトがいないってことはジュエルシード集めてるだろうし、俺も探しに行くか」
俺は中にいるフェイトにも聞こえるように言ってから、その場を離れた。
私、フェイトは母さんに話を聞いたあと、地球の家に引きこもっていた。
「・・・ジュエルシード、早く集めないといけないんだけど・・・でもその途中で陽龍と会っちゃいそうだしなぁ・・・」
私は母さんにあの映像を魅せられ、陽龍は敵だと思った。
でも、心のどこかで私は陽龍は敵じゃないとも思っていて・・・。
そんなことをうだうだと考えていると、コンコン、と、ドアがなった。
「フェイトー、居るかー?陽龍だけどー」
その言葉に私は心臓がどくんっと跳ねたのを感じた。
いつもの癖で返事をしそうになるけど、あの映像を思い出して声が出せなくなる。
「返事がない ただの屍のようだ」
違うよ!
本気で叫びそうになった。
<中にいないだけだと思います>
ヤミの言うとおりだよ!でもごめん、中にいる・・・。
「知ってる。知っててやった」
ドヤァって音が聞こえそうだった。
<そのドヤ顔、フェイトさまに見せつけてやりたいですね>
「そんなこと言うなよー♪」
陽龍とヤミのコントを聞いていると、一緒に話したくなってくる。
今すぐ会って、何馬鹿みたいなことしてるの?って言いたくなる。
でも、できない。
だって私は・・・。
「しょうがない、フェイトがいないってことはジュエルシード集めてるだろうから、俺の探しに行くか」
ただ単に、本当に陽龍が敵だって思いたくないだけ。ただ、怖いだけなんだ。
そんなことを思いながら、わたしは前に陽龍と撮ったぷりくらってやつの写真を眺めた。
「陽龍、アルフ・・・」
私は小さな声で呟く。
・・・はあ、ここでずっと引きこもってるより、ジュエルシード集めたほうがいいよね。
なにより、
「気になることは、しっかりはなさないとね」
陽龍にも、アルフにも。
大きめの窓を開け放ち、そこから真下に落ちる。
「・・・バルディッシュ、セットアップ!」
私は空を仰いだ。
「・・・フェイト、家を出たみたいだな」
俺はフェイトのマンションからすこし離れた公園で、フェイトが家を出たのを感知した。
<まったく、行動力があるのはいいですけど、気を付けないと犯罪ですよ?>
闇の心無い言葉を華麗にスルー。
気にせずにこっそりと放
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