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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-1 First story~Various encounter~
number-9 battle and reconciliation
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り後になって行きたくなったからと誤魔化しておいた。
魔法が使えるのは、素直にもともとミッドチルダ人であったことを明かした。


ちなみに龍雅がここにいた件については、一応誘ったらついてきたとのこと。


      ◯


あの後、転移魔法で去って旅館に戻ったのはいいが、もう深夜である。寝静まった旅館内を燐夜は一人で歩いていた。
フェイトのもとに行くのが気まずいからである。
このまま温泉に行くことに決めた。


どうやら深夜の時間帯は入る人がいないらしく、湯気がただ立ち上っていた。
静かに一人で温泉というもののなかなかに良いものかもしれない。


そう堪能していると、更衣室の扉が開く音が聞こえた。
ここは男湯であるから別に慌てる必要はない。来るのは同性なのだから。


「燐夜」


……どうやら、あの子にはそんなことは関係ないらしい。


「隣、いいかな?」
「あ、ああ、別にかまわない」


入ってきた少女、フェイトは燐夜の隣に来た。
沈黙。
ついさっきにあんなことがあったのだから、何を話したらいいのか分からない。
そんな沈黙を破ったのは、燐夜だった。


「……さっきはごめんな」
「うん、別に気にしてないから大丈夫」


また沈黙。
話が続かない。
また出来た嫌な沈黙を破ったのは、意外にもフェイトからだった。


「……ねえ、今日は楽しかった?」
「ああ、楽しかった」
「そう、それは良かった」


二人はこれ以上話すことはなかった。
ただ、二人は並んで窓から差し込む月明かりに照らされながら、外を見ていた。
二人の頬は赤い。
燐夜は、少し前になのはに思いっきり叩かれたのだから余計に赤かった。





フェイトはこの時に男湯と知らずに温泉に入った事実を知って、顔を真っ赤にすることになるだろうが……
まあ、いいだろう。






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