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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第九話
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体重を乗せたストレートを顔面に叩き込み、強引に殴り倒した。
「さぁて、殺しはせんが、動けなくはなってもらおうかいな!ゼクス、モードチェンジ!」
「Ya.」
竜二は右腕のフィンガーレスグローブを鎧穀殻に変化させ、手の甲の部分にパイルバンカーを装備した。
「舐めるなよサルが……こいつで殺す!」
「……はぁ?」
しかし男も黙っては引き下がらない。ジャケットの後ろに手を回し、ハンドガンを取り出した。しかしそれを見た竜二は興が冷めたのか、嘲るように語りかける。
「……おやおや、質量兵器は管理世界では禁止だと聞いてたんやけどな」
「確かにそうだが、ここは管理外世界だ。局のルールに縛られる必要なんかねぇんだよ」
「そんなんが公務員とか嫌やなぁ……ところが残念ながら、この国における銃刀法というのは相当に厳しいんやわ。そんなもん持ってて、よぉ警察に見つからんかったな」
「サルを騙すのに特殊な技術など必要ねぇな」
「ああそうかい。まぁもうええ。ここでぶっちめたるわ!」
しかし、拳銃を向けられているというのに竜二は余裕の表情だった。対処できるという自信の表れなのだろうか。しかし、一人の乱入者によってその空間は破壊されてしまった。
「時空管理局だ。おとなしく武器を捨てて投降しろ」
「何っ!?」
するとそこに現れたのは、何度か顔を合わせた赤髪の青年だった。男が展開していた結界を破って入ってきたようで、掲げた右手には身分証明となる手帳を掲げている。警察手帳と似たようなものだ。
「おい兄ちゃん、なんでここが……」
「お前さんへの話は後だ。まずはこのクソからブツをいただく」
「ブツ……?」
普段とは違う剣呑な表情、そして純然たる殺意を男にぶつける青年を見ると、男は完全に縮み上がっている。疑問符を頭に浮かべ続ける竜二に、彼が忠告するように話す。
「お前さんは知らなくていいことだ。まぁあえて言うなら、俺がここに来た原因だな」
「はぁ……まぁええわ」
竜二は戸惑いながらも、興がそがれたこともあって素直に引き下がる。一気に自分にとって不利な展開になったからか、男が苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべていた。
「くそっ、こんなに早く来るとは計算外だぞ……そもそも、なぜこんな管理外世界にテメェがいる!?テメェは地上本部の人間だろォが!本局の俺が担当しているはずの事件になぜ首を突っ込みやがるんだよ!?」
「それはこっちのセリフなんだよ。テメェが受け持っていると『思い込んでいる仕事』は本来俺の仕事でね。まぁテメェが何者かは知らねぇし興味もねぇが、同じ管理局員なら俺の噂は知ってんだろ?面倒くせぇから大人しくしてもらおうか」
「そういわれて大人しくすると……くっ!?」
抵抗しようとしてい
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