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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第九話
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つまり普段から演奏しなれているバンドでなければそうそう通ることがないというわけだ。そこで重要視されるのは、ミスをしないプレイングではなくメンバーのステージ慣れであり、ミスをしてもうまくごまかして続けられるならなんら問題ない。そこで焦って演奏を止めてしまうようなバンドなら一発アウトというわけだ。
「さてと、ほな俺らは会場の中でもブラブラしてよか。そろそろステージからどけ言われるで」
「ですね。開演時間近いですし」
そして彼らがステージを降りると、矢吹が戻ってきた。
「なんやったん?」
「たいしたことじゃない。店長がここに来るまでに迷ってるだけだ」
「ったく、あのオッサンだけはホンマにもう……ちゃんと客席のあるエリアまで誘導したやろな?」
「ああ。後で顔出しに行くって言っておいた」
「あはは……」
呆れる竜二と苦笑する神坂。するとアスカはいつの間にやら運営委員会からTシャツをもらってきていた。
「ところで、出演するみなさんはこれを着てくださいってことらしいですよ」
「わかった。ほな更衣室かトイレか探すか」
「うーん、こういうの見ると、いよいよって感じがするな」
「せやな。いやでもテンション上がってくるわ。しかしこんなん前日にくれてもよかったやろうに」
「まぁそれは言いっこなしだろ。あぁヤバイ体が震えてくるわ……」
「プルプルすんな!鹿かお前は!」
出演者たちのボルテージもいよいよ上がってくる。
そんな中、この男はやはり来ていた。何度か竜二と絡んでいる赤髪の青年である。設営されたベンチに座ってステージを眺めながらのんびりしている。今日は白地にさまざまな色で文字がプリントされたタンクトップに紺色のデニム、赤のスニーカーといったコーディネート。
『ふーん、予想以上に本格的じゃねぇか。規模もなかなかだし、結構期待できそうかもな』
『いい女、どれだけいるかねぇ』
『どれだけいようが関係ねぇよ。あわよくば全員いただこうじゃないの』
『うん、旦那はいたって通常運転だってことがわかった』
『俺の楽しみは誰にも邪魔させねぇってな……お、酒売ってる』
ステージがあるエリアに併設された屋台通りを見たところ、すでに営業を始めている屋台もあるようで、あちこちで店主が声を上げているのが見られる。そんな中青年はドリンクを扱っている屋台の前に来た。
「いらっしゃいませ!」
「このラムネハイ一本もらえる?」
「へいお待ち、200円になります」
「はいはい……ああすまん、小銭ないからこれでお願い」
「はい、1000円からで。ありがとうございましたー!」
「どうもー」
お釣りと缶を受け取るとさっそく開けて屋台を見回る青年。
『ヒュゥ、早速よさげな女発見』
『見境ねぇなぁ
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