暁 〜小説投稿サイト〜
IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第15話 『特訓』
[10/14]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ったのは殺意や敵意ではなく、俺の勘だけど――『哀れみ』だったのだと思う。
「ユウ、織斑君、ホウキ――ご飯、食べにいこ?」
すぐにアリアは、笑顔を作ると――俺達に対してそう言った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
時は過ぎて放課後。あの後色々あったがせ割愛する。いや――昼食の時に上級生に絡まれて、それを篠ノ之さんと食事を邪魔された不機嫌全開のアリアが追い払ったりしたのだが、うん…あの子には同情したなあ。
水色の髪に確か2年生のリボン――なんというか、勝手な考えだけどどこか芝居掛かっていたような気もするけど気のせいだろう。とにかく、あの子には同情した。
そして現在、その昼食時の一件の後、篠ノ之さんが『一夏、久しぶりに手合わせをしよう』という話になったので、放課後の今、俺達は剣道場に来ていた。
正直な話、俺は日本人でも育ちはフランスだったので『剣道』なんてサッパリわからん。むしろ近接戦闘技術ならアリアの専門だろうと思ったが、アリアに聞いても『私も剣道はルールとか知らない』と返すだけだった。
なので俺とアリアは一夏と篠ノ之さん、2人の試合を正座しながら見ている訳だが――随分アリアは辛そうだ。
俺は友人の『アレックス』が日本好きという事もあり、向こうに居た頃奴の家にお邪魔した時はよく『日本の極意の1つはセイザであり、それには日本人の礼儀と心が込められているんだ』とか言われてよくやらされた。
なので慣れてはいるんだが、アリアは今まで正座なんて殆どしたことなかったらしく、かなり辛そうだ。
あ、たった今『もう無理…』と言って足を崩した。まあ仕方ないと思う、俺も最初はかなり辛かったしなあ…。
ひとまず、一夏と篠ノ之さんが試合を終えて今2人は自分達の少し先にあるコートで何やら話をしている。だが険悪な雰囲気というより、篠ノ之さんが一夏の話を聞いて『ああしたらいい』、『こうするべきだと私は思う』などという会話のようだが。
一夏も『なるほど、ありがとうな箒』などと言葉を返している。そしてそんな言葉に対して赤面する篠ノ之さん、うむ、よきかなよきかな、恋せよ乙女。 ふと、自分の中でこれが流行っているんじゃないかと思うが、ひとまず今はどうでもいいことだろう。
「それで、アリア――2人の試合見てどうだった?『アリア自身の眼』からしたら」
「うん――ホウキの太刀筋…でいいのかな?――は凄く綺麗で、私から見てもあまり隙はないように思える。だけど…ISを使用して戦闘を行う、と考えた場合だとちょっと微妙かもしれない。剣道みたいに1対1でしかもお互いシナイっていう1本の武器を持って戦うわけじゃないから――『戦う』っていう面でISを使用すると考え
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ