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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第15話 『特訓』
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はあの人ではない――どう思ってくれても構わない、だが私がそう思っていることだけは――覚えておいてくれると助かる」
その言葉で静まり返る教室、あの織斑先生ですら目を見開いて――その後に篠ノ之さんに対して、純粋で満足げな笑顔で笑っていた。
そうだ、篠ノ之さんは篠ノ之束ではない――あの事件を引き起こして、そして俺自身の心の奥底にあるどす黒い感情を向けたいと心のどこかで思っている、『篠ノ之 束』ではないのだ。
一夏の事が好きで、ちょっとばかり真面目すぎて、それでもって礼儀正しくて、これだと決めたらきっと信念は決して折らない――それが、俺の『篠ノ之 箒』という人物に対しての評価だった。
「うん……ホウキは、ホウキだよ――それ以外のだれでもない」
「アリア……?――すまない、それと…ありがとう」
その言葉がキッカケとなったのか、再びざわめき始める教室。
「そうだよね――うん、篠ノ之さんは篠ノ之さんだよね――何いってんたろうね私達」
「本当だよ、ちょっと変だったね…ごめんね、篠ノ之さん」
「気分悪くしちゃったかもね…ごめんなさい」
どうやら、篠ノ之さん自身が『自分は篠ノ之 束ではない』と面と向かってクラスという1つの『世界』に対して訴えた事で、みんなはそれ理解してくれたようだ。
そして、それを言うのはとても勇気がいったんだと思う。篠ノ之さんは、勇気を出して――そして勇気を出す事で自分は『自分である』と言いたかったのだろう、そう思って欲しかったのだろう。
「さて、授業を始めるぞ――山田先生、お願いする」
そう織斑先生が言って、授業が開始される。そして授業の準備をする俺は、多分笑っていたと思う。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
授業終了後、俺とアリア、そして篠ノ之さんはまたしても自身の机でダウンしている一夏の所に来ていた。
俺達3人がそれを見て同時に『うわぁ…』と呟くと、声を掛けようとするが――そこに、自分達より先に言葉を放つ存在があった。
「安心しましたわ、まあ?まさかこの私――『セシリア・オルコット』と訓練機で対戦しよう思っていなかったでしょうけど」
「一夏、お疲れさん――大丈夫か?」
「おお、悠――いや…なんとかノートだけはって感じかなあ」
「ノート見せてみ、おおすげえ丁寧だな…几帳面つーかなんというか…ああ、ここ抜けてるな 後でノート持ってくるわ」
「織斑君…ここ、マーカー引いておいたほうがいいよ。 テストとかでも出るだろうし、基本知識として重要だから」
「助かる、ありがとうな悠にローレンスさん」
「まったく…一夏、そういえば特訓とか言っていたがどうす
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