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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第14話 『ルームメイト』
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毛布団に顔を埋める。今日一日、色々な事があり過ぎて、正直かなり疲れた。フランスに居た頃はユウやエディさん、それからシャルロットと行動することが多くて、基本身内だけだったから――今日のようにあまり知らない人と接すするのは、気を使ったし疲れた。

だけど、嫌な気や悪い気はしなかった。みんな、みんな優しくて――純粋な笑顔や言葉を向けてくれて、嬉しかった。昔の私は『殺す』事しか知らなかったから、そうしないと生きていけなかったから。――こんなにあったかい気持ち、知らなかったから。

本当にユウと出会って、負けて――私は変わったなあと思う。ユウに強さと暖かさを教えてもらって、手を差し伸べてもらって、逃げようとしていた私を捕まえてくれて。本当に、嬉しくて――暖かくて。
己の首のチョーカーに触れながら、私は思う。 

――生きるって、楽しいね<ブラッディア>。すごく辛くて痛くて、時には嫌になるけど、でも暖かくて、優しくて…… 色んな人に出会えて、楽しいよね。

このベッドはとてもふかふかで、心地が良くて――疲れた私はこのまま寝てしまうのではないかと思ってしまう。……まだお風呂にも入ってないし、整理してない荷物もある。 晩御飯も…まだだし。
だけどウトウトしてしまうのは収まらなかった、そんな中で私はまたこの子に言葉を掛ける。

『生きるのは暖かいから、辛い事だらけじゃないから――きっと、ううん、必ずあなたも『兵器』としてじゃなくて、ただ人と空を翔るとか、そんな風に…なれると今の私は思うから』

ダメだ、眠い――そうだ……きっとユウが晩御飯の時に呼びにきてくれる…と思う。少しだけ、少しだけ寝ちゃおうかな…
そんな睡魔の誘惑に負けそうになった私だけど――


――『できるよ わたしと お姉さんなら』


「……――え?」

ガバッ と、私はベッドの上から起き上がる、その拍子にポン太君のぬいぐるみはベッドの上に放り投げられる事になったが。
今、声が――またあの時と同じ声がした。
今の出来事でなのか、私の眠気は完全に吹き飛んでいて、頭の中は――信じられないくらいにクリアだ。
ウトウトしていて、幻聴が聴こえた?――ううん、違う…確かに聴こえた、あの時と同じ声が。

だけど、その声はもう聴こえる事はなくて、まるでその瞬間だけ存在を許されていたみたいだとも思ってしまって――
もしかしたら……そう、私の推測だ。あの声は――この子”ブラッディア”だったんじゃないのかと。
私の思い込み、かもしれない――だけど私は、再び首のチョーカーに触れると

「そうだね、私とあなたなら――できるよ」

笑顔で、そう言った。返ってくる言葉はなかったけど、それでも――どこか嬉しくて、今の私が好きな暖かいもの感じた。

先程までは眠かったのに、
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