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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第14話 『ルームメイト』
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くれて、ありがとう。 改めてになるが、これからはよろしく頼む」
「おう、よろしく頼むな篠ノ之さん――それで、一夏とはどういう関係なんだ?まさか恋人か? 関係について悩んでいるならお兄さんが相談に乗るぞ?」
「こ、こここ恋人!?いや、い、一夏と私は決してそんな破廉恥な関係では――」
「そうか……非常に親しそうにしていたし、一夏も篠ノ之さんを呼び捨てにしているし、てっきりそんな関係なのかと――」
「そ、そう見えるか?悠には私と一夏が名前を呼び捨ててで呼び合っていて、そんな風な仲に見えるのか!?」
「いや、でも違うんでしょ?」
がくっ とうな垂れる篠ノ之さんを見て大体察する。というより、ここまで露骨な反応されると誰でも気がつくんじゃないかなあと思う――しっかし、一夏はなんで篠ノ之さんの好意に気がつかないんだ?
超鈍感で異性に対する恋愛感情がないとか?――おい、そうすると俺ヤバいんじゃないのか?確かに一夏は友人だと思っているが、それだけだ。流石に俺も男は簡便だぞ、まあしかし一夏はそんな事は絶対ないんだろうけど。
そしてうな垂れながら何やらぶつぶつと言っている篠ノ之さんに苦笑すると
「まあ、相談や愚痴くらいならおにーさんが聞いてやるぞ?言ってみなさい」
で、ただ相談や愚痴だけのつもりだったのだが――結局長い時間話を聞く事となってしまい、夕食を食いそびれるという俺の言葉で現実に戻ってきた篠ノ之さんはそこで話をやめた。
よきかなよきかな、多く悩め、そして恋せよ乙女。そんな事を俺は笑いながら、『友人』である篠ノ之さんに対して思っていた。
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「ふみゃ……」
学園に持ってきた荷物を整理し、フランスに居た頃に景品でシャルロットが取ってくれた大型の『ポン太君』のぬいぐるみを抱きしめながら、自身の身体をボフッという音と共にふかふのベッドに投げ出すと共に自身の口から出たのは、そんな気の抜けた言葉だった。
織斑先生から聞いたように、学園側の手違いで私は個室――という事になっていたが、本当は同じ『仏蘭西国企業連』所属という事でユウと同じ部屋で、暫くしたらちゃんと当初の予定通りにするらしい。
何か凄く意図的なものを感じる、『仏蘭西国企業連』の陰謀というか、何というか。誰かとは言わないけど絶対に意図的にそうしたんじゃないかと思う。
ちらり、と部屋に設置してあるデジタル時計に目をやると――時刻は既に夕刻、もう暫くしたら夕食でも食べに行こうか。後でユウに連絡入れて……後織斑君と、来るかどうかわからないけど――篠ノ之さんにも言ってみようかな。
そんな事を考えながら『私』はふかふかのベッドの羽
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