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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第14話 『ルームメイト』
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もいやだと言うなら野宿確定と言われたのもあるが。
さて、時刻は既に夕刻。目の前にあるのは1025号室の扉、俺の手の平には1025号室の鍵、そして俺の隣には俺の荷物。
ちなみに一夏とアリアもその事情を一緒に聞いており、2人からは申し訳なさそうにされたが今2人は恐らく各々の部屋の中。一時的といえど個室と言う楽園なんだろう。
はぁ… と、本日何度目になるのかもわからないため息をつく。とにかくここで立ちっぱなしでは何も始まらない。今はまだ殆ど人がいないからいいが、後々人が集まってくると厄介だとも思う。俺は意を決すると、1025号室の扉をノックした。
コンコンッ、という音を立てて扉をノックするが――反応がない。
もしかして、ミスで俺と同室になった生徒は不在なのだろうか?
出直したほうがいいだろうか、だが荷物も持ってきてしまったし――ううむ、困ったな 暫く一夏かアリアの所にでも匿って貰うか そう考えていると
「ああ、今開ける――少し取り込んでいたもので対応が遅くなってすまない、誰――」
自身の言葉を最後まで言わずに、1025号室の扉を開けて俺の目の前に現れたのは――
「月代さん?――ええと、何かありましたか?」
湯上りなのか、部屋用の浴衣に身を包み髪を解いた――篠ノ之箒、彼女だった。
気まずい、とは思ったが…事情を説明しないと何も始まらないとこのままこうしているのもよくはない。
「あー…言いたい事もあるんだが、ちょっと事情があってな――同室のルームメイトの話は聞いてるよな?学園のミスというか部屋割りにミスがあったというか――単刀直入に言うんだが、暫くの間、そのルームメイトが俺なんだわ……」
その言葉に暫くの間沈黙が流れる、やはり気まずい。こういう時は――そうだ、一夏とやってる漫才でもかませばいいのか? あ、一夏いないからダメだわ。
しまったと心の中でそんな事を考えていると、篠ノ之さんが口を開いた
「えっと、つまり――どういった事なのでしょうか?」
「とりあえず――ちゃんと説明するから一度入れてもらえないだろうか? 荷物そこに置きっぱなしでさ……」
そう言って自身の荷物――といっても、キャリーケースや鞄を指差す。
「……わかりました、どうぞ」
「悪いな――」
本当に彼女には申し訳ないと想いつつ、俺は荷物を持って部屋の中へ。
とりあえず入り口の広い所に荷物を置くと、通路を抜けて部屋の中へ――そこにあったのは、『豪華』と一言で表すことが出来るような部屋だった。
まさに豪華と言う言葉に尽きるだろう。他の言葉など何も知らないほどに――ざっと見た感じ、最新鋭の情報端末、それからかなり高級そうなテーブルや机、見ただけでふっかふかだと分かるベッド――そこらの高級ホテルが泣い
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