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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第14話 『ルームメイト』
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ISでデータ採取の為に戦った事もあるが、なんとか勝ててはいるものの彼女が得意とする近距離戦闘に持ち込まれた場合、俺が防戦一方になることが殆どだ。

そして―― 一度近づかれれば、簡単には距離を取らせてくれない。
ISを使用して、と考えるなら恐らくなんとか俺が勝てるだろう、だが生身やセンスの問題となれば、俺よりアリアのほうが圧倒的に上なのだ。

「ん…構わないよ、ユウがそう言うなら手伝う」

「悪いなアリア、今度何か奢る」

「……言質は取ったから――約束、破ったら覚悟してね?」

「お、おう――」

そう言うと満面の笑みで満足そうに俺を見るアリア――あれ、もしかして俺地雷踏んだ…というより墓穴掘った?
ま、まあ大丈夫だろう――多分。

「まあ一夏、そういう事だからさ――俺やアリアでよけりゃ、分かんない事とか教えてやるって、それに……まだどんな方式になるかはわからないが、来週の試合でちゃんとしたいんだろ?お前があの後ちゃーんと頑張ってたのは知ってる、少なくとも俺はそれに協力したいと思っただけだ」

「うん――織斑君、凄く真剣に授業聞いてノートとってからね……私やユウで教えれる事なら協力するから――来週のためにも頑張ろう?」

「2人とも……ありがとう、俺は学園に来ていい友人を得たよ――本当にありがとう」

「といっても、教えるのはいいが――厳しくするぞ?俺もアリアも」

「ああ、覚悟は出来てる!頼む、俺にISの事を教えてくれ!」

「はいよ、任された」

「ん…任されました」

そんな会話をしていると――教室の入り口が音を立てて開き、山田先生が入ってきた。

「あ、織斑君、月代君、ローレンスさん――まだここに居たんですね、先生探しましたよー」

「山田先生、どうかされたんですか?」

山田先生は、手に持っていた大量の書類を机の上に置く――ふと思ったのだが、重くないのだろうか?いや、何がとは言わないが。
隣でアリアにジト目で見られたのは多分気のせいだろう、だって俺は至って普通の事しか考えていない筈なのだから。

「えっとですね、織斑君と、後月代君とローレンスさんの寮の部屋が決まりましたので、探してたんですよ」

「あれ?俺の部屋は決まってないと聞いてたんですが――確か当分は自宅から通うという話だったんじゃ…?」

一夏が疑問を山田先生に放つ。まあ――大体予測はつく、『大人の事情』という奴なんだろうな。
俺という存在も、織斑一夏という存在も――いまの世界にとっては非情に利用しやすい存在だ。
俺やアリアには『仏蘭西国企業連』とフランス政府などの後ろ盾があるお陰で簡単には手は出せない――もし、手を出せばどうなるのかはよからぬ事を企む大人でも理解できるだろう。

だがしかし、一
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