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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第14話 『ルームメイト』
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企業連』のレオンさんに伝えて欲しいんだ――イギリスの第3世代型ISの情報が欲しいって」
「レオンさんに?わかったけど――アリア姉さん、まさか…」
「…うん、私は本気で倒しに行くよ。個人的な感情かもしれない、だけど――私は、ユウを侮辱されたのが許せない、私を救ってくれて、助けてくれたユウを侮辱されたのだけは許せない。だから――全力でいく」
「――その人、さっきも言ったけどアリア姉さんを本気で怒らせちゃったんだね……わかったよ、確かにレオンさんに伝えておくね? えっと、時間も遅いからこれくらいにしておこうかな、それじゃ――また連絡するね」
「ん――シャルロットも元気で、何かあったら連絡してね」
そう言うと電話を切る――そうだ、私は許せないんだ。
オルコットさんに悪気はなかったかもしれない、そうだとしても――あの言葉は、ユウだけじゃなくて、何かを成そうとする人に対しての侮辱だ。私は、それを許せない。
まるで、昔の私にどことなく似てたから――ISという力を振りかざして、兵器として扱って、それで自身を強いと思い込んで、そんなの、本当はこれっぽっちも強くないのに。
オルコットさんが私を怒らせた、というのもある――だけど……『貴女は間違ってるよ、オルコットさん』。少なくとも私はそう思う。きっと、貴女のISも――泣いてるよ。
だからね、<ブラッディア>――行こう、私とあなたなら、きっとできるから。 2人で成しに行こう。 信じよう、 自分の成すべきと思ったことを――大切だと思ったその心を。
私は手に持っていた携帯電話を制服のポケットにしまうと、ベッドの上に放り投げてあった『ポン太君』のぬいぐるみをもう一度ぎゅっと抱きしめるとベッドに横になる
「――負けないよ、私は負けない。あなたがいるから、私は負けない。絶対勝とうね――<ブラッディア> 」
そう自身の分身に言う――そして、私は今度こそ眠気に負けてそのまま睡魔に身を委ねてしまいそうになる。
暫くして、ユウと織斑君、そして篠ノ之さんに叩き起こされて晩御飯を食べに行く事になってしまう事を私はその時まだ知らずに、私はそのまま眠りへと落ちた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――ずっと、ISは力だと思ってきた。 けれどそれは間違いで、どうしようもない勘違いで。そんな思い込みは私自身を『破滅』させるだけで。 それにあの時気がつけなかったら、きっと今の私は今居ないと思うから。
――『彼女』は私に似ている。昔の私に良く似ている。そして今の私はそんな『彼女』を間違いだと思うから、だからね?『オルコットさん』 私が、貴女を止めにいく。きっとその先には、『破滅』しかないから。
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