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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第14話 『ルームメイト』
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――『ルームメイト』とは、下宿先や寮で同じ部屋 すなわち、自身と生活を共有する一種の共同体である。共同体であるが故に難しいのだ。 その空間で生活するのは難しい。
――少年は、そんな自分の『以外』な共同生活に、無慈悲な部屋割りに何を思うか。 そしてまた彼女も、『彼女』に対して何を思うのか。
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「さて、放課後な訳だが――どうした一夏、まるで死んだ魚のような目をしながら机にうな垂れて。 まさかお前、机に性的な興奮を覚えるとかそんな趣味?――どうやら友人関係を考え直す必要がありそうだな?はっはっは」
「誰が死んだ魚だ誰がっ!それに俺にはそんな奇特な性癖はねぇよ!極めてノーマルだよ、普通だよ!」
アリアが二時間目の授業でブチ切れてから時間は流れて放課後。そうして俺は、まるで世界に絶望したみたいに、いや――死んだ魚の目をして現実逃避している一夏の席に来ていた
「それで、冗談はさておき――」
「……知り合って早々なんだが、お前が言うと本気なのか冗談なのかたまにわからなくなる事があるわ」
「失礼な、俺はいつでも真面目だぞ?――真面目な話も弄る時も全力に決まってるじゃないか 何を言っているんだお前は」
「も、もういい……それで――何か言おうとしてたみたいだけど?」
「一夏が話を折ったんだろうが――で、話は戻すが……真面目にどうしたよ?なんというか、疲れきったというかそんな感じの状態だけど」
すると一夏は机から項垂れていた上体を起こすと一度ため息をつく、かなりお疲れのようだ。
いけないな――そんな時は『ネクスト・インダスリー社』製の製品、『スタミナジュース』だ。
一般的な栄養ドリンクに含まれる成分にスタミナ回復を促進するために焼肉成分を入れた『ジュース』だ。前に聞いたらそれを開発した商品開発部の奴等には好評だったらしいが――前に勧められて飲んで分かった。あれ、匂いが焼肉だし飲むと胸焼けする。
そのくせしてカロリー糖分控えめという仕様、アリアは普通に飲んでたけど味覚おかしいんじゃないかと前に疑った。
よし、今度一夏にそれを送ってやろう――1カートンで。
よく疲れるならきっと喜んでくれるだろう、うん。 なら近いうちにレオンさんに連絡だな――喜んで処分に協力してくれるだろう。
「いやさ……俺が必読の参考書読まずに電話帳と間違えて捨てちまったっていうのも悪いと思うけどさ――正直な話、あの後の授業も自分なりに真面目に聞いたつもりだったんだけど殆ど理解できなくてさ……」
「まぁ……あの辞書という参考書呼んで理解してることが前提で授業進めてるからなあ……」
「悠とかローレ
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