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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第13話 『IS学園』
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――『イレギュラー』について考えてみよう。 特定の存在の特異性、本来ならば存在しない、誰もがそれを何なのか理解できない。
イレギュラーとはつもり異端分子だ。役者が演じる物語に『本来ならば居なかった』例外的存在。
――今ここに、そんな『例外』である2人が出会う。
2人は出会い、そして何を想うのか――何を相手に見るのか
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「――かなり辛いな、これは」
我ながらきっとその言葉は疲れきっていて、そしてまるで諦めたかのようだった。
ちなみに別に仕事で忙しかったとか、過労で疲れているとかそんなんじゃない――俺をこうさせた理由はたったひとつ、今の自分の『状況』にあった。
今俺は制服姿――だが決して軍服や企業の制服ではない、男性用に作られている『IS学園』の制服を着ている。
そこまではいい、別に制服を来た事でここまで疲れきっているわけじゃない――そう、問題は別にある……
「――ユウ、かなり辛そうだけど大丈夫……?」
「なんとか、な―― 一応やっぱりこうなることは予測してたんだが、考えると体験するのじゃやはり違うよな……悪いなアリア、気ぃ使ってもらってさ」
アリアが心配そうに俺を見て言ってくる。一応自分では表に今の自分の心境を出さないようにしていたつもりだったが、彼女の反応を見る限り、恐らく隠せてなかったのだろう。
変な心配を掛けてしまった、そう俺は思うと同時に気にしてくれた彼女に対して心の中で感謝した。
俺をこんな風―― 一言で言うと『げっそり』させている理由は1つ、今の周囲の環境にあった。
よく生活環境や空気など、あらゆる人が生活したり活動したりする上での環境というのは非常に重要だと聞く。
ああ、その通りだと思う。
個人的に今の環境を自分の言葉で表すなら――『最悪』という言葉に集約されるだろう。
今の自分ならきっと、監獄に放り込まれた人間の気持ちがよく理解できる。
さて、今の自分自身の状況を説明しておこう。
あの後――『織斑 一夏』がISを起動させて今後について話し合った後、結論として俺とアリアは『仏蘭西国企業連』所属のパイロットとしてIS学園へと通う事となった。
俺とアリアが心配したのはフランス政府についてだったが――実は、フランス政府は俺と彼女が森で殺り合った段階で既に嗅ぎ付けていたらしく、事情と状況をデュノアさん、レオンさん、エディさんが説明――そして話し合った結果としてフランス政府も自分達に全面協力をするという話になったそうだ。
どうやら……フランス政府自体もあの人達のコネにあったらしく、また『フランスで男性IS操縦者』が見つかったという事は国としてもメリ
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