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問題児が異世界から来るそうですよ?〜あれ?なんか人数が多い?〜
第四話 問題児が問題を起こすそうですよ?
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オーバー?………斬新?」
「それはとてもまずい状況なのでは?」
ジンはことの重大さを話すが二人は肩をすくめるだかだった。
皐は一人ことの重大さを察し少し思案顔になる。
「ですが、ルーシャも一緒ならたぶん大丈夫だと思います。彼はとても強いですし」
そう言うジンだったが黒ウサギはそうでは無かった。
「ルーシャはいつもいつも、どれだけ私を困らせたら気がすむのやら」
拳を握りしめプルプル震える黒ウサギ。
「……ジン坊ちゃん。申し訳ありませんが、御三人様のご案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」
ゆらりと立ち上がる黒ウサギ。
心なしか怒ってる感じだ。
「わかった。黒ウサギどうするの?」
「問題児を捕まえに参ります。ついでに――――“箱庭の貴族”と謳われるこの黒ウサギを馬鹿にしたこと、骨の髄まで後悔させてやります!後、ルーシャにお仕置きを!」
その瞬間、黒ウサギの青い髪が桜色に変わった。
「黒ウサギさん。私もお供よろしいでしょうか?」
「え?ですが……」
「これでも足には自信があります。決して足手まといにはなりません」
「分かりました。ですが、置いてけぼりを食らっても知りませんよ。
今の黒ウサギは他人に構ってられない程怒っていますので」
皐に一言そう言ってから黒ウサギはジンたちにに顔を向ける。
「一刻程で戻ります!皆さんはゆっくり箱庭ライフを御堪能ございませ」
そう言って黒ウサギは勢いよくジャンプをして門柱に飛び乗り更に跳躍をする。
皐はというとしっかりと黒ウサギの後ろについていた。
「黒ウサギに追いついている……凄い」
「皐ならあれぐらい楽勝よ。それにしても箱庭のウサギは随分速く飛べるのね」
「ウサギ達は箱庭の創始者の眷属ですから、力もありますし、様々なギフトに特殊な特権も持ち合わせた貴種です。彼女なら余程の幻獣に出くわさないかぎり大丈夫なはずです」
そう、とから返事をしながら飛鳥はジンの方を振り向く。
「取りあえず、十六夜君のことは彼女に任せて、箱庭に入りましょう。貴方がエスコートしてくださるの?」
「は、はい。コミュニティのリーダーをしているジン=ラッセルです。齢十一になったばかりの若輩ものですがよろしくお願いします。御ニ人お名前は?」
「久遠飛鳥よ。先ほどの彼は三上皐。私の御世話係兼護衛よ」
「……春日部耀」
礼儀正しく自己紹介をするジン。
それにならって飛鳥と耀もジンに一礼をする。
「それじゃあ、箱庭に入りましょう。まずは、軽い食事でもしながら話聞かせくれると嬉しいわ」
飛鳥はジンの手を取り笑顔で箱庭の外門をくくった。
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