第四章 空白期編
第百十一話 『戦技披露会』
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ってくる。
そして肉薄。
「せいッ!」
「ふッ!」
ガンッ!
士郎との剣が双方にぶつかり合う。
それからは何度も切り結び互いに体に傷を負っていく。
「「フォルム、フィーア!」」
《《Axed form.》》
私と士郎は同時に4thフォルムである斧剣形態に変化させる。
「ツッ! 考えは同じか! ならば後は力押しだ!」
「決めるわよ!」
「「ナインライブズ…ブレイドワークス!!」」
斧剣による九つの斬撃を同時に放つ。
それは衝突しあい相殺されるかと思われたけどやっぱり男性である士郎と女性である私では力が違うのか少しずつ私が押されてきている。
「くっ! だけど負けない!」
なんとか相殺で終わらせて私は反動で後ろへと下がり斧剣をそのままに私独自の風王の魔力変換資質による恩恵で得たアルトリアの技を放とうとする。
「ストライク…エア!!」
風の衝撃が士郎に襲いかかる。
「ぬぉおおおッ!!」
それによって士郎は全身に衝撃を喰らって大きく吹き飛び一本の木に激突して動きが止まる。
「くっ…ぬ…やはりその魔力変換資質は私にはないものだから相殺はできんか。だがそう簡単にはやられん!」
「なら次で沈める! フォルム、ツヴァイ!」
弓形態に変えて私は捻れた魔力矢を作り出す。
「これでもくらいなさい! カラド・ボルク!!」
「それはくらわん! アンサラー…!」
やばっ…!
アンサラーとか何つぶやいてんの!? この人間凶器二号!?
だけどもう私は魔法を放った後である。だからもう止めが効かない!
ならなんとか防いでみるとしよう。
「フラガラック!!」
「ロー・アイアス!!」
魔力ダメージには魔力バリアで防ぐ。これが鉄則。
でも宝具ではないとは言えフラガラックはやっぱり危険だ。
私のアイアスをどんどんと削っていく。
「くぅ…ッ…!」
私がなんとか防いでいる中、士郎が私に向かってフルンティングを構えている。
今度こそやばい…! 手が塞がっている今は迎撃できる状況じゃない。
「これでとどめだ! フルンティング!!」
「うわぁっ!?」
フルンティングの魔力ダメージが手を出せない私に直撃してしまった。
それで私は地面へと墜落してしまい、体を動かそうとするが、
『クリティカルヒットです! シュバインオーグ選手のマジックポイントもエンプティで勝者、八神士郎選手!』
そんなアナウンスの声が聞こえてくる。
「今回は、私の負けか…これで128戦40勝40敗48引き分け、か。せっかく勝ち越していたのになぁ…」
「今回は勝たせてもらったぞ、シホ」
士郎が私に近づいてきてそう言う。
「ええ。今回は私の負けね。でも
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