第四章 空白期編
第百十一話 『戦技披露会』
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不完全燃焼だ。なのは、この決着はいずれ着けるぞ?」
「はーい…」
それで私とシグナムさんの戦いは終わりを告げるのだった。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・S・高町
なのはとシグナムが少し残念そうな面持ちで控え室に戻ってくる。
「あ、なのは。それにシグナムもいい戦いだったわね。引き分けは残念だったけど…」
「そうだね…」
「ああ…」
「まぁ、今は消耗した体を休めておけ。それで観客席にでも戻って残りの戦いでも見ておけ」
士郎がそう二人に話す。
「そうするとしよう…士郎」
「なんだ…?」
「シュバインオーグを倒せ。お前が八神家の代表だ」
「任せておけ」
「シホちゃん、勝ってね! 応援しているから」
「任せなさい」
それで二人はそのまま控え室を後にしていく。
それからいくつか試合が行われた後、私と士郎の戦いの時がやってきて、
『続きまして次の試合は『赤き弓兵』の異名を誇る八神士郎三等空尉 VS 『魔弾の射手』の異名を誇るシホ・E・S・高町二等空尉の試合になります。
手元の資料によりますとこの二人はほとんど同じ戦いをするという話です。
デバイス、バリアジャケットともに似たものですからどんな試合を見せてくれるのか楽しみです』
アナウンスがそう解説している。
確かに私と士郎はほぼ同じ姿ではある。
経験もほぼ同一。
デバイスもアンリミテッド・エアとブレイドテミス…どちらも各フォルムはほぼ同じである。
違いがあるとすれば私にはアルトリアとのユニゾンによるエクスカリバーフォルムともう一つラストフォルムがあるくらいか。
そんな事を考えていると士郎が話しかけてきて、
「シホ。今回は勝たせてもらうぞ?」
「こちらこそ。そう何度も引き分けのままじゃカッコ悪いからね」
『それでは地形条件は『地上・森林地帯』。試合、開始します』
それで私はアンリミテッド・エア、ツヴィリングフォルムを構える。
『始め!』
始まったと同時に私と士郎はやっぱり考えが同じかのか同時に後方へと下がりお互いに森林に入っていって身を隠しながら移動を開始する。
士郎は志貴ほどじゃないけど空気と気配を同化させる術を持っている。私もだけどね。
だから時間いっぱい戦える。
そして移動を続け士郎の姿を1km先に見つける。
なので私はデバイスを弓形態に変化させてイリュージョン・アローを複数放つ。
だけど士郎も私の気配に気づいていたのか同じく弓形態で私のイリュージョン・アローをすべて射抜く。
「ッ! やるわね! なら時間制限もあることだし、仕掛ける!」
私はわざと空中に飛んで身を晒して士郎の位置を確認する。
士郎も接近戦になるだろう事を悟ったのか双剣フォルムで迫
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