第四章 空白期編
第百十一話 『戦技披露会』
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している間は両手で剣を振り下ろしているために両手が使えない。
ならばここは攻め時だ。
すぐさまにバインドがシグナムさんを捕らえようと迫る、が…。
「それは予測済みだ!」
シュンッ!
「!?」
一瞬でシグナムさんの姿が掻き消えた。
これは魔力の気配がしない! もしかして虚空瞬動!
「存外にこの移動法は役立ってくれるな。教えてくれたシュバインオーグに感謝、というところか…?」
「あはは…そうですね。私は使えないから残念です」
「話もなんだ。いくぞ? 飛竜一閃!!」
咆哮のような音が聞こえた瞬間、衝撃波が私に迫ってくる。
「砲撃なら私の専売特許です! ディバイン…!」
私が構えをしたその時だった。
急に悪寒に襲われて咄嗟に背後に向かって手を伸ばしシールドを作る。
そこにはすでに肉薄しているシグナムさんの姿が…!
でもシールドも展開が遅かったのか私はそのまま力づくで吹き飛ばされてビルに背中から衝突する。
「かっ…は…」
一瞬息が止まってしまい、なんとかたまった空気を吐き出すが今のはちょっとやばかった。
「私の売りはスピード戦だ。チャージの時間など与えんぞ…? なのは」
そう言ってシグナムさんは笑みを浮かべる。
「…そうですか。なら、私も本気を出します! エクシード、ドライブ…!」
そして私のバリアジャケットとレイジングハートも姿を変えてエクセリオンモードに近い形に変わる。
「いきます! 私がただ砲撃だけの魔導師だと思わないでくださいね!?」
レイジングハートから桃色の翼が展開する。
やっぱりちょっと無茶しちゃうけど負けたくない。
「A・C・Sスタンバイ!」
槍状に展開したレイジングハートを構えて私は突撃姿勢に入る。
「こいっ! なのは!」
「いきます! チャージ…! そしてドライブ!!」
そして私は高速でシグナムさんに突撃をかましに行く。
シグナムさんもレヴァンティンから炎を出して突撃してくる。
そして衝突…!
それによって先ほどよりもすさまじい衝突音が鳴り響いてギリギリと摩擦音が聞こえてくる。
ここは押し込む…!
「くぅっ!?」
やった…! シグナムさんの防御を抜いた!
ここが…チャンス!
「決まって…! エクセリオン・バスター!!」
魔力砲を放ち超近距離での直撃を受けたシグナムさんはそのままビルに激突する。
「カフッ…まだ、まだだ! まだ私を倒しきるには早いぞ、なのは!」
「わかっています! いきます!」
そしてまた私とシグナムさんの激突は続く。
砲撃魔導師である私が近距離戦を行うのはなんか変だけどそれも戦術の一つ…!
杖と剣が何度も交差してその度に壊れてもおかしくないよう
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