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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第10話 『約束』 中編
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は謎が多すぎて再現する事は不可能だったが――参考にする事は出来た。エネルギーウイングではなく、『拡張領域を使用する外部パーツ』として装備する。常時展開の装備となるが、そこはまあ仕方ない…話を戻すが、機体自体の推進力と加速能力を大幅に向上させるために『翼』のブースターを作った」
主任はここを見てくれ、と言うとテーブルの上の書類のある部分を指差した
「追加したのは4枚の翼、名は<スカイ・アクセラレータ>、非固定浮遊部位として背中に装備してある――そして、この『翼』は1枚1枚が推進力機関としての力、つまり非常に強力な加速を生み出すブースターだ。それを4枚装備した」
つまり――『オプションパーツ』として追加で装備されたこの翼、<スカイ・アクセラレータ>によって今までより遥かに機動力が向上した…ということだろう
「全体的な処理能力と反応速度の向上、それから今言った追加装備――少なくとも現段階で私が考えれる限りの事はやらせてもらったよ、恐らく機体が君についていけないなんて事はもう無い筈だ――それからもうひとつ…発見された特殊兵装についてだ」
これを見てくれ と今度は別の部分を指差す主任。
「嬢ちゃんのISを調べるにあたり発見されて、いきなり使えるようになった兵装――兵装名"Nightmare Mirage"<悪夢の蜃気楼>についてだ…これなんだが、技術者の私が言うのも何なんだが――とんでもないバケモノ装備だぞ、これは」
この言葉に私は どういうことだろうか と思う。主任は、そのまま少し『うーん』と唸った後に言葉を続けた
「"Nightmare Mirage"<悪夢の蜃気楼>――簡単に言ってしまえばこれは『非常に強力なジャマー』なんだわ。詳しく話そうか――この兵装は今言ったように非常に強力なジャマーで、起動してから一定時間の間、ISで例えれば『相手からのロックや電子機器、ハイパーセンサーを通しての視認』をほぼ無効化できる」
「それって――つまり『姿が消える』とか『相手に見えない』という事ですか?」
「いや、姿が消えるわけじゃないが――相手に見えないというのはあながち間違いじゃない。ISのハイパーセンサーを使用しなければ目視は出来る。だがハイパーセンサーを通していた場合は――相手には君の機体は『消えて』見える」
新しく見つかった兵装について詳しく聞いて、私は驚いていた――そして同時に疑問も浮かんだ。どうしてそんな物が自分の機体に積まれているのか、何故今まで見つからなかったのかと。
――ISが、まるで生きていて…今の私を見て『発現させた』とでも言うのだろうか?
「だが、この"Nightmare Mirage"には制限時間がある――そうさな…恐らく一度発動して効力が発動しているのは『30秒』。それから
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