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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第9話 『約束』 前編
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ISの可能性、『兵器』としてではなく『人が進歩する為の力』という事を信じたい。

きっと、そう遠くない未来で――俺は『世界』にとって文字通り『破滅因子』、イレギュラーとなるだろう。
『男がISを動かしてしまった』それだけでも今の世界のバランスは崩れかねない。
そんな自分が『シャルロット・デュノア』という人物と関わってしまってもいいのだろうか?
俺は…いつか自分の存在が『友人』である存在を傷つけるのではないかと思った。


――じゃあ、お前の隣に居る『アリア・ローレンス』はどうなんだ?『シャルロット』は傷つけたくなくて、隣に居る『アリア』は傷つけても良いのか?お前は


自分の中に浮かんだその問いかけに、俺は――答える事が出来なかった。答えが…見つからなかったから。

そこで俺は考える事を破棄した。考える事から逃げて、単純に自分の中で結論だけ出した。
『自分に関わるとシャルロットを傷つける。 
彼女は『未来』を掴んだのだ、それを自分が壊してしまうのではないか――そんな自分が、彼女の友人でも良いのか』

そう考えた直後だった。部屋の扉がノックされた。ノックされた音に俺は我に返る。

「開いてます、どなたですか?」

座っていたソファから立ち上がると俺は扉の方を向く。扉を開けて入ってきたのは――


「すまないな、取り込み中か? ――む…そちらの女性は?」
「失礼するよ、ユウ君にアリアさん――おっと、君は…」


ドアを開けて入ってきたのは、エディさんとレオンさんだった。

「あ…えっと、僕は『シャルロット・デュノア』と言います――お二人と話がしたかったので、お邪魔させていただいています」

エディさんとレオンさんは納得したように頷くと

「あぁ…君がジェームズの――そんなに畏まらないでいい、ユウとアリアさんの知り合いなのだろう? 私はルヴェル・エディ、二人の保護者といったところだ よろしく頼むよ」

「自分はレオン・ハルベルトと言います。 デュノアさんのご息女でしたか――ご丁寧にありがとうございます」

シャルロットは二人に対して自己紹介をした後礼儀正しく頭を下げる

「君の事はジェームズから聞いているよ、『うちの自慢の娘』だと先程話をしてきた時にのろけ話を聞かされたよ」

「す、すみません…父が何かご迷惑を…?」

「いやいや、違うさ――ジェームズから君の話を聞いてね、よほど大事にされているのだと思っただけだよ気にしないでくれ――さて、ユウ、アリアさん」

エディさんは俺とアリアの方を見ると口を開いた。恐らく――自分達にとっての最重要目的についてだろう

「こちらの用件は済んだよ。ジェームズが二人に話があるそうでな――すまないが、向かってくれるか」
「わかりま
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