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とある六位の火竜<サラマンダー>
とある土曜日
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まぁ今考えても仕方ないですよ。なにかあったら松野から話してくれるんじゃないですか?」
「……そうね。考えても仕方ないわね。」
「2人とも早く〜!!」
「ちょっと待てって!…御坂さん、行きますよ。」

なにか不自然さを感じながらも、とりあえずは佐天達に急かされるままに蓮と御坂は歩き出した。





「……うん!これにしよう!じゃあ買ってくるね。」

そう言って御坂が会計をしに行く。セブンスミストに着いて、御坂が選んだプレゼントは可愛らしいウサギのついたTシャツ。御坂を待つために蓮達は休憩スペースに入る。その時、蓮の携帯がなる。

「先生、どうしたんですか?」
『ツリーダイヤグラムの使用許可申請の結果が来たよ。予想通りの回答だが。』
「……確認したいので今からそっちに行っていいですか?」
『ああ、待っている。』

蓮は通話をきる。そして近くにいた松野に声をかける。

「悪い、松野。ちょっと用事できた。」
「え?おい、ちょっと神谷!!」

走り出した蓮を止めようとする松野。走り出した蓮の表情は怒りに染まっていた。怒りを向けられた松野が思わず身震いしてしまうほどの怒りに。

「買ってきたよー。ってあれ?神谷くんは?」
「なんか用事があるっていきなり……」
「なんか雰囲気が変じゃありませんでしたか?」
「分かんないけどなにかに怒ってるような……」

御坂が帰ってきて蓮がいないことに気づく。しかし、誰も蓮がいなくなった理由が分からない。

「なにかお礼しようと思ってたのに……。まぁ後でなんか奢ればいっか。佐天さん達にもお礼になんか奢るよ?」
「えっ、そんなのいいですよ。楽しかったですし。」
「あっ!でも私、常盤台の寮が見てみたいです!」

初春が御坂に提案する。目がキラキラしているのは初春のお嬢様に対する憧れによるものだろう。

「それはいいけど……」
「あっ、そっか。それじゃ松野さんが入れませんね……」
「俺は帰るから気にしなくていいよ。行ってきな?」

御坂の視線から察した初春が松野に気をつかって他のことにしようとするが、松野はそれを苦笑いで止める。

「ホントにいいの?なんかごめんね。」
「ううん。今日はもともと休むつもりだったし。楽しんできてね。」

申し訳なさそうな3人にそう声をかけて松野は家に向かい、3人は常盤台の寮に向かった。





「失礼します。」

蓮は扉をあけて室内に入る。雑多なイメージのある研究者の部屋とは違い、綺麗に片付いた部屋。その奥の机の所にパソコンに向かっている白衣の女性がいた。その女性は蓮には目もくれずに2人の間にあるテーブルを指差す。

「結果ならそこだ。まぁ、内容はいつも通りだが。」

蓮はソファに座り、書類
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