とある土曜日
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?」
「私?私は黒子にプレゼントを買いに。」
「プレゼント?」
御坂の言葉に首をかしげる初春。初春の記憶では誕生日とかではなかったはずだ。
「私と黒子がルームメイトになって、いろいろあって掃除させられてからちょうど1ヶ月なの。」
「いろいろの部分がすごい気になる……」
「そうだったんですか。じゃあ、あたし達もプレゼント選び手伝いますよ!」
アバウトな説明を聞いて佐天がそう申し出る。
「いいの?」
「どうせ行く場所なかったしいいですよ。ね?」
「はい!みんなでプレゼント選ぶの楽しそうですし!」
「もうどこでも行きますよ。」
初春と蓮がそう答え、松野が苦笑いしながら頷く。こうして御坂が加わって5人はプレゼントを選びにデパートのセブンスミストに向かって歩き出す。
「そういえば松野。」
「なに?」
「お前のレベルって何なの?」
歩きながら蓮が松野に訊く。クラスで周りの人に聞いたレベルが信じられずに松野に確認したのだが、
「レベル?レベル2。異能力者だよ。」
「「レベル2!?」」
松野の答えに佐天と初春が声をあげて驚く。昨日の蓮と松野の闘いを見ていない御坂は不思議そうに口をひらく。
「どうしたの?レベル2だからって驚くことないじゃない。」
「だって、松野は神谷と互角に闘ってたんですよ!?」
「えっ!?神谷くんってレベル5よね?」
「まぁ、一応そうですね。」
佐天から教えられて、知っているはずのことを確認してくる御坂に蓮は苦笑い。
「あれは神谷が手加減してたからだよ。いいから早く行くよ。」
「あっ!ちょっと待ってよ!」
誤魔化すように早歩きになった松野を佐天と初春が急いで追いかける。その松野の様子を不自然に思いつつも蓮が3人を追いかけようとすると
「ねえ、神谷くん。」
「なんですか?」
「松野くんの話ってホント?いくら手加減したからってレベル5がレベル2にそんなにボロボロにされるとは思えないんだけど……」
御坂に呼び止められて振り向くとそう訊かれる。真剣な表情で蓮は答える。
「クラスの人にも訊きましたけどシステムスキャンの時点では間違いなくレベル2ですね。でも、昨日の感じだとレベル4並みの能力でした。」
「でも、そんな短期間でレベルが上がる訳が……」
「ないですね。てか、上がってたまるかって感じです。」
蓮も御坂も今はレベル5だがもとはレベル1。レベルを上げる大変さは分かっている。だからこそ、この状況を誰よりも不自然に感じている。
「だったらどうやって……」
「神谷!御坂さん!置いていきますよ〜!!」
御坂が真剣な顔で考え込んでいると先に行った佐天が大きな声をあげながらこちらに向かって手を振っている。
「今行く!…
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