とある土曜日
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の悪かった蓮が松野を巻き込み、4人は教室から出ていった。
「神谷……!!俺は今日は家でゆっくりする予定だったのに……」
「俺だってそうだったっての!」
「だからって巻き込むなよ!」
「佐天と一緒にいられるんだからいいだろ?」
「そういうことじゃねえよ!」
前を歩く佐天と初春についていきながら、蓮と松野は口喧嘩をする。もちろん前の2人には聞こえないように小声でだ。
「一昨日からいろいろありすぎて疲れたまってるってのに……」
「昨日だけじゃなかったんだ……」
「佐天達も同じはずなんだけどな。なんであいつら元気なんだよ……」
蓮に少し松野が同情していた時、少し離れた所でなにか大きな音がした。
「な、なに!?」
「凄い音でしたね…」
「あっちからだな。行ってみよ!」
音に驚き、音の方に向かう4人。そして、音がしたと思われる場所に着くと御坂がいた。空を見上げてなにかぼーっとしているようだ。
「御坂さ〜ん!」
「あっ、みんなどうしたの?」
「こっちからなにか大きな音がしたんですけど……」
「え?あ、ああ……あはは……」
佐天と初春が声をかけると不自然に笑って誤魔化そうとする御坂。
「ん?そこの路地裏……松野、行ってみよ。」
「うん。」
そんな御坂の様子を疑問に思いながら、蓮と松野は見つけた路地裏に入っていく。そこにあった行き止まりには想定外の光景。
「「うわぁ……」」
電気によるものだろう。辺りは焦げてボロボロ。しかし、なぜか一部が綺麗なまま残っていた。まるで何者かが攻撃を防いだように。
「どう思う?」
「攻撃したのは十中八九御坂さんだろうな。誰がどうやって防いだのかまではさすがに分からないけど。」
「御坂さんってあの常盤台の超電磁砲《レールガン》だよね?そんな人の電撃を防ぐって……」
「まぁ、こればっかりは考えても分かんないな。なんかあったら御坂さんが言ってくれるだろうし、初春と佐天には黙ってよう。」
そう言って蓮と松野は3人のところに戻ると、早速佐天に声をかけられる。
「どう?なんかあった?」
「いや、特になにも。」
蓮の答えを聞いて、御坂が安堵の息をついたのは気のせいではないだろう。
「じゃあ、あの音はなんだったんでしょう…?」
「そ、そんなことよりみんなどこ行くところだったの?」
慌てて話題を変える御坂。明らかに怪しいが佐天達はあまり気にしないことにしたらしい。
「あたし達は特に行き先決まってないですけど……」
「ちょっ!佐天!?行き先決めずに歩いてたの!?」
歩き損じゃないかと項垂れる蓮。そんな蓮に構わず話は進む。
「仕方ないじゃん。決まってなかったんだもん。御坂さんはどこ行くんですか
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