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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0250話
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だろう? 俺は次元転移装置の暴走でこの世界にやってきたと。俺が今までいた世界には魔法使いなんて存在はいなかった。……いや、いたのかもしれないが、少なくても俺は存在を知らなかった」

 念動力やらなにやら、それっぽいのはあったがな。

「ふーむ……おぬし、もの凄い魔力をその身に宿しておるんじゃが……」

 そう呟く近右衛門だったが、実際俺が魔力やら魔法やらをこの目で確認したのはこの世界に来てからだ。……となると。ふと思いつき、近右衛門のステータスを表示する。そこにはSPが225とかなりの数値を表していた。やはりSPが魔力と認識してもいいのか? エヴァンジェリンの場合は、封印とやらがされてるのでSPが100にも届いていなかったと見るべきか。

「まぁ、いい。それでお主はこれからどうするつもりじゃ?」
「何、次元転移装置の暴走で飛ばされてきたが、このマーカーが……あ……れ…ば……」

 近右衛門にジャケットから取り出したマーカーを見せようとして、思わず固まる。何せ、取り出されたマーカーは半分程壊れていたのだから。

「……」

 俺の動きが固まったのを見て、学園長室の空気も固まった。俺の出した機械の正体が分からなくても、何か拙い事態が起きたというのは理解出来たのだろう。

「アクセル君、その、それが……」

 恐る恐る、といった様子で高畑が尋ねてくる。

「……ああ。違う次元に転移した時に、次元転移装置側でこのマーカーを追跡してその位置を割り出してくれる……筈だったんだが」

 何故壊れている? まず頭に思い浮かんだのはその疑問だ。この世界に転移してからの行動を思い出す。思い出す。……思い出す。
 そんな俺の視線が止まったのは話の成り行きを見守っていたエヴァンジェリンの顔だった。そう。確か氷爆とかいう魔法を使われた時にジャケットを掠めた。恐らくマーカーが損傷したのはあの時なのだろう。

「な、何だ?」
「いや。戦闘中の出来事だったし、何よりあの時の俺とお前は敵対していたんだしな」

 その言葉でマーカーの壊れた理由を理解したのだろう。エヴァンジェリン、高畑、近右衛門の3人が顔を引きつらせる。

「なるほど。エヴァとの戦いが原因か」
「いや、だがそう言ってもだな。あの時は確かにアクセルが言っていたように私とこいつは敵対していた訳で」
「マスター、自分の過ちはしっかりと認めてくれると従者としても助かるのですが」
「ええい、このボケロボっ! いらない所でいらない突っ込みを入れるんじゃない! 巻いてやる!」
「あぁっ! そんなにゼンマイを巻かれては……」

 茶々丸の後頭部にゼンマイのようなものを差し込み回し始めるエヴァンジェリン。……と言うか、もしかして茶々丸の動力はゼンマイだったりするのだろうか
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