魔法先生ネギま!
0250話
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ボランティアをしているから、毎日アクセル君みたいな子の相手をしているのよ。だからかしらね。……もっとも、アクセル君みたいに手の掛からない子はそう多くないのだけれど」
「ちょっと、千鶴さん! 千鶴さんだけアクセル君と話してずるいですわよ。アクセル君、この話し合いが終わったら一緒に寝ましょうね。私が添い寝して差し上げますので」
……いい加減、俺の実年齢は20代だと言った方がいいのか? いや、だがいくらそれを言ったとしても、身体が10歳程度のままだと説得力がないか。
「ほら、馬鹿話もそれくらいにしろ。着いたぞ」
俺達の会話をどこか呆れたような様子で眺めていたエヴァンジェリンの言葉に、視線を向ける。そこには確かに『学園長室』と書かれたプレートが掛けられているドアがあった。
本当に女子中学校の校舎内に学園長室があるんだな。
「学園長、高畑です。エヴァと件の客人をお連れしました」
「そうか。入ってくれて構わんぞい」
学園長室をノックして声を掛ける高畑。中からは学園長だろう老人の声が聞こえてきた。
「取りあえず、この学園都市の責任者に会うんだから手を離して貰えると助かるんだが」
さすがに両手を握られたまま学園長に会うというのも拙いだろうと判断し、あやかと千鶴へと手を離すように遠回しに催促する。
「それもそうね」
千鶴はあっさりと。
「あぁっ、名残惜しいですが……これも試練と思って涙を呑んで我慢しますわ」
あやかは妙に大袈裟にだが手を離す。
そして高畑がドアを開け……
「……」
俺は無言でドアを閉める。
「えっと、アクセル君?」
自分の開いたドアを無言で閉めた俺に戸惑いながら尋ねる高畑だったが、取りあえず目を閉じて、今目の前に広がった光景を思い出す。
執務用だろう、大きめの机があった。うん、これはいい。だが、その中にいた人物はなんと言うか……
「頭が長い?」
そう、とても人間には見えないような頭をしていたのだ。あるいは、この麻帆良学園都市という場所を統べるのは人間ではなく妖怪とかだったりするのだろうか。
「……あぁ」
「くくっ。まぁ、普通はそうなるな」
俺の台詞で何を言いたいのかを理解した高畑と、面白そうな笑みを浮かべるエヴァンジェリン。俺の両側ではあやかと千鶴もまた、苦笑を浮かべている。
「ふぉふぉふぉ、こう見えても立派な人間じゃぞい。入って来てくれるかな」
ドアの向こうから学園長らしき声が聞こえて来る。恐らく言われ慣れているのであろう、俺の感想に特に気分を悪くした様子は無かった。
高畑とエヴァンジェリンへと視線を向けると、黙って頷いたので改めて学園長室のドアを開ける。するとやはり目に入ってきたのはとても
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