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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第23話 機動六課、地球へ………
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「くっ!?」
背中を強打されつつも何とか体勢を立て直したエリオ。
追撃できる隙はいくらでもあったのだが零治は何もせず、最初と同様にその場で構えている。
「またも動かない………なら!!」
そう呟きながら槍を構え突っ込むエリオ。
「でやあああ!!」
雷を帯びたストラーダで雨のような突きを高速で繰り出す。
「おっ、ゼストさんのやる五月雨突きか!成長したな………だが!!」
そう言いながら体勢を低くして地面を蹴り、槍の雨の中へ突っ込んだ。
「えっ!?あそこに突っ込むの!?」
「いいえ、ある意味正解よ」
「そうですね、あれだけ高速の連撃をされたら守りきるのは難しい。だったらダメージ覚悟で相手の攻撃に向かっていって止めれば。………だけど見極める自信がなければあんな風に直ぐに駆け出すなんて事出来ませんよ」
「そうね、でないと流石に無謀過ぎるわ………」
「?????」
ティアナとギンガの解説にイマイチついていけないスバル。
取り敢えず考えるのを止め、その一瞬の光景を見逃さないように集中するのだった。
「えっ!?」
まさか向かってくるとは思わなかったエリオ。予想では刀と鞘で槍の雨をさばくのだと思っていた。
その予想を覆し零治は突っ込み………
「あっ………」
一閃で槍を弾き、槍の雨を止めてしまった。
「チェックだな」
抜刀した刀をそのまま首に突き付けた。
「まだまだ甘いな。ゼストさんが得意だった技が出来るようになってビックリしたけど、ぶっちゃけ弱点も分かりやすいからな………」
「弱点ですか………?」
「そう、雨の様に放つ高速の連続突き。どうしても普通に攻撃するより威力が低くなるし、複数見えるにしても出どころは一点だけ。高速で突きをしている分、攻撃を弾かれるとどうして隙だらけになる。ゼストさんはその辺り上手く工夫してるけどな」
「そうですか………」
「だけどまさかエリオが使える様になっていたとはな………成長したな」
「僕はまだまだです………僕が頑張らないと後ろのみんなが………もっと強くなりたいです!!」
そんなエリオの焦りにも近い思い。
(確かフロントアタッカーだっけか?しかもエリオだけ………まだ子供のエリオに味方の生死に関わる様なプレッシャーはキツいだろ………俺の様に無理をしなければ良いが………)
零治にもかつて似たような経験がある。
今のエリオと同じ年齢の頃、自分の相棒を無くし、戦いに明け暮れ続ける日々。仇を討つ為、更に強くなるために自分を省みず戦い続けた。
ボロボロになりながらも戦い続け、気が付けば傭兵最強と言われ、『黒の亡霊』の名は管理局では知らない者が居ない程にもなった。
ただそれに反して心は凍りつ
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