暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第13話 元βテスターの真実
[5/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
報を持っているだろう。立ち回り方、そして勿論キバオウが言うような特になるイベントクエスト等。
そして、何よりも戦闘回数。
HPが己の生命値である以上、経験がものを言うのは間違いない。βテスト2ヶ月間という経験がまるで無かった事になっているかの様だ。
――……そのメンバー達が、多くの元βテスター達が
死
(
GAMEOVER
)
となってしまっているのか?
誰もが言葉を失ってしまった。だが、キバオウだけは違う。
「んなわけあるかい! テキトーな事言うとるんやろ! 元βテスター1000人中219人やて?「違う……!」何ッ?」
キバオウの言葉を遮って、ディアベルが続きを読み上げた。
「βテスターは、全員で825人参加している。だから……825人中の219人だ」
動揺を隠しながら、読み上げるディアベルも大した精神力だと思える。
何せ、元βテスターはその元βテスター全体の約25%。そして、死者の全体で約20%に上るのだ。
キバオウが言っていた言葉。その信頼性は薄れる事実だ。確かに、何名かはそう言ったプレイヤーもいるだろうが……。元βテスターの4分の1ものプレイヤーが命を落としている事態なんだ。……だから、安易にそう言って良いものでは無い。
キバオウの言葉に心を揺さぶられたプレイヤー達の認識が変わり始めていたその時だ。
「だから、それの情報事態がデタラメなんとちゃうんかい!」
等のキバオウは全く信じれないようだ。《元βテスター=憎悪の対象》と言う図式が彼の頭の中で完成されており、それを覆す事が出来ない様子だ。
リュウキは、軽くため息を吐いた。
「……なら直筆のサインを見てみろ。……それで、もう判るだろう」
リュウキはそう答えた。『それで全てがはっきりする』と。ディアベルは、情報誌の右下の隅に押された印を見て、リュウキが言っている意味を理解した。
「これは、……アルゴ。あの情報屋のアルゴのサイン」
そこには有名な情報屋の名前が記されていたのだ。鼠のアルゴの名前は、この世界では有名だ。まだ1層目だと言うのに、有力な情報を発信しているアイツだから。
「アルゴ……鼠のアルゴ。……オレ、知っているぞ」
「ああ……料金は高いが、かなり信頼できる情報屋の……」
「アイツを知らない奴なんか、ここにいないんじゃないか……?」
「それに、アイツのなら、十中八九……」
周りのメンバーは、この情報が信じられるようだった。そして、改めて唖然としていた。
経験者
(
元βテスター
)
達が大勢死んでしまっているのが事実なのだから。
「最後に付け足そう。このゲームは最早、元βテスターとか、過去の情報を知っているとか、そう言う有利性、アドバンテージは一切通用しない仕様になっ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ