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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第13話 元βテスターの真実
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報を持っているだろう。立ち回り方、そして勿論キバオウが言うような特になるイベントクエスト等。
 そして、何よりも戦闘回数。
 HPが己の生命値である以上、経験がものを言うのは間違いない。βテスト2ヶ月間という経験がまるで無かった事になっているかの様だ。
 
――……そのメンバー達が、多くの元βテスター達が(GAMEOVER)となってしまっているのか?

 誰もが言葉を失ってしまった。だが、キバオウだけは違う。

「んなわけあるかい! テキトーな事言うとるんやろ! 元βテスター1000人中219人やて?「違う……!」何ッ?」

 キバオウの言葉を遮って、ディアベルが続きを読み上げた。

「βテスターは、全員で825人参加している。だから……825人中の219人だ」

 動揺を隠しながら、読み上げるディアベルも大した精神力だと思える。
 何せ、元βテスターはその元βテスター全体の約25%。そして、死者の全体で約20%に上るのだ。
 キバオウが言っていた言葉。その信頼性は薄れる事実だ。確かに、何名かはそう言ったプレイヤーもいるだろうが……。元βテスターの4分の1ものプレイヤーが命を落としている事態なんだ。……だから、安易にそう言って良いものでは無い。
 
 キバオウの言葉に心を揺さぶられたプレイヤー達の認識が変わり始めていたその時だ。

「だから、それの情報事態がデタラメなんとちゃうんかい!」

 等のキバオウは全く信じれないようだ。《元βテスター=憎悪の対象》と言う図式が彼の頭の中で完成されており、それを覆す事が出来ない様子だ。

 リュウキは、軽くため息を吐いた。

「……なら直筆のサインを見てみろ。……それで、もう判るだろう」

 リュウキはそう答えた。『それで全てがはっきりする』と。ディアベルは、情報誌の右下の隅に押された印を見て、リュウキが言っている意味を理解した。

「これは、……アルゴ。あの情報屋のアルゴのサイン」

 そこには有名な情報屋の名前が記されていたのだ。鼠のアルゴの名前は、この世界では有名だ。まだ1層目だと言うのに、有力な情報を発信しているアイツだから。

「アルゴ……鼠のアルゴ。……オレ、知っているぞ」
「ああ……料金は高いが、かなり信頼できる情報屋の……」
「アイツを知らない奴なんか、ここにいないんじゃないか……?」
「それに、アイツのなら、十中八九……」

 周りのメンバーは、この情報が信じられるようだった。そして、改めて唖然としていた。経験者(元βテスター)達が大勢死んでしまっているのが事実なのだから。

「最後に付け足そう。このゲームは最早、元βテスターとか、過去の情報を知っているとか、そう言う有利性、アドバンテージは一切通用しない仕様になっ
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