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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第13話 元βテスターの真実
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れた。キバオウは気づく様子もなくただ言い返していた。
「そんなもん、言わんでも決まっとるやろうが! こんクソゲームが宣言された後! 大体の
初心者
(
ビギナー
)
は、あの場を動く事さえ出来んかった。状況を把握しようとしたりが精一杯や。それ以外は、蹲ったり、叫んだりしとるもんもおった! フツウは大混乱や、いきなし、デス・ゲームや、言われたら それが当然やろ!? それがフツウや! それがどぉや? ワイは確かに見たんや! あの場から何人も慌てて立ち去っていく
奴ら
(
プレイヤー
)
をな! フツウならあん場に残ってこれからの事やら、なんやら、全部 説明していくのが筋っちゅーもんやろうが! それが
経験者
(
βテスター
)
の勤めっちゅうモンやろ!」
キバオウのその独白ははっきりしている。つまり典型的な自己中心的な考え方だ。勝手な自分の考えを相手に押し付け、植え付けようとしている。
「…………」
大体のキバオウの性質を把握。判りきっていた事だが、裏を取る事が出来たリュウキは、黙ったまま、懐に手を入れ、そのフードの裏側に縫い付けられた
衣嚢
(
いのう
)
の中に収められた一枚の紙を取り出した。
「なんや!? オマエひょっとして、b「これは、あまり出したくなかった情報だが……」なんやと!?」
キバオウは、リュウキのことをβテスターだと睨んでいたが、最後まで言い終える前に、先にリュウキが切り出した。そして、取り出した一枚の紙をディアベルの方に投げた。まるで 手繰り寄せているかの様に、正確にディアベルの手元にその一枚の紙は到達する。
「……これは、いったいなんだい?」
ディアベルは、その紙を受け取るとリュウキの方に視線を向けて訊いた。リュウキは、軽く視線を下に向けつつ、答える。
「本来は言うつもりはなかった。………彼らの尊厳を傷つけると思って、出さなかった。……だが、こうなった以上は真実を教えた方がいいと思ってな。
悪者
(
・・
)
にするのは、忍びない。
騎士
(
ナイト
)
さん。すまないが読んでみてくれないか」
リュウキの言葉に何かを感じ取ったのか、ディアベルは深く頷くと、受け取った紙を広げた。その紙に書かれている情報は、凄く少ない。だけど……、その内容が驚愕だった。
ディアベルは、内容の大きさに思わず口が開かなくなりそうだったが、何とか口に出す事が出来た。
「全死者……1009名。その内の、βテスターの数……219名!?」
「「「「!!!」」」」
ディアベルが、驚愕するのも無理はない。思わず絶句し 言葉が出てこなくなりかけたのも、無理はない。それ程の衝撃であり、その内容を訊いた40ものプレイヤーは全員、絶句していたのだ。
βテスター出身。
その連中は、少なくとも
初心者
(
ビギナー
)
達より遥かに情
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