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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第8話 『晩餐会』
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の『大事な話』をしよう…私『ジェームズ・デュノア』からの提案として――これを見てくれ」
そうして彼は厳重に保管された書類を取り出し、テーブルの上に置いた――そこには
「『ネクスト・インダストリー社』と『デュノア社』の提携提案書――これは」
「レオン、我が社――『デュノア社』が今経営危機に陥っているのは知っているだろう?そして…その理由も」
「第三世代以降のISの開発、そしてその技術が安定せず他国の企業に対してIS開発という面では遅れを取っている…からでしょう?」
「その通りだ――だから前は一度別の案件で協力を断られたが今改めてお願いしたい――『ネクスト・インダストリー』と『デュノア』、その2つの会社の間で協力関係を結んで欲しい」
驚いた、まさかこんな話が持ち出されるとは予想外だったからだ。
過去に一度、デュノア社とは別件で技術協力の話があったが――政府の中に存在する一部の汚いハイエナ共が後ろで噛んでいると分かった瞬間、私はすぐさまその話を蹴った。
だが今、今度は『デュノア社』が単機かつ直接話を持ってきている。
「…ビジネスという面での話しですが、こちらにとってのメリットは何ですか?まずはそこからでしょう」
「デュノア社の保有する全技術協力と公開、そして――IS開発における技術情報と『ラファール・リヴァイヴ』の全情報の譲渡、これならどうでしょうか」
私は耳を疑った。彼はなんと言った?つまり『全面的に技術協力して量産ISのデータも譲渡する』という事だ、私信じられないと思った。
つまりそれは、社運全てを賭けた上での提案なのだろう――確かにIS技術という面でまだ安定していない我が社を考えれば破格ともいえる条件だが…彼は一体、何が目的なんだ?
「逆に聞きましょう――あなたの目的は何ですか?それだけの条件をこちらに提示するのですから、それなりのリターンを考えられているのでしょう?」
「私が要求するのは――まずは貴社の技術力。こちらが全面協力する対価として、貴社にも技術協力をお願いしたい」
当然だろう。相手も技術をこちらに寄越すといっているのだからその条件は当たり前だ。だが――まだあるのだろう
「そして、貴社と当社で『仏蘭西国企業連』を結成し――私も、『デュノア社』も二人に協力させて欲しい。無論二人に対する全面的なバックアップだ どうだろうか」
唖然とした。彼の言っている内容は――まるでリターンになっていないからだ。
確かに、自社と彼の会社との間での技術提携というのはメリットだろうが、それはこちらとしても同じ事なのだ――ましてや、量産型ISのデータが得られるなら圧倒的にこちらのメリットが大きい。
そして、唖然としている私に対して、彼は続けて言葉を放った
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