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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第7話 『親心子心』
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墓地で連れ帰ろうとしているところだった。
そこで私は――話をしようと思い、黒服達を帰らせると娘と話をしようとしたが…結果的に喧嘩になってしまい、私自身もどうしていいかわからず
『お前は私の言うとおりに動いていればいいのだ!』
などと――酷い事を言ってしまった。
シャルロットに一方的に電話を切られ、疲れ果てると同時に『私は最低だ』と思いながら仕事に戻ったが――その後、まさかの事態が起こった。
シャルロットが、私の電話に掛けてきたのだ…しかも、仕事用のではない――プライベートに私が使用している携帯電話だ。
電話で『帰りは会社に連絡を入れなさい、迎えを寄越す』と言っていたので――あの状況で電話が切られてしまってからは、きっと会社に連絡を入れるのだと思っていた。
だからその時仕事中だった私は驚いて、そのまま携帯を地面に落としそうになった。
…シャルロットが私のプライベートの電話番号に掛けてくるなんて事は、一度も無かったからだ。
形式上で携帯電話には連絡先を入れていたが――それだけで、仲が険悪な私達の間では今まで一度も使われる事がなかった。
だが、その番号が使われたのだ――しかも、シャルロットからだ。
私はその時、自分の手が震えるのが分かった――それは、期待と不安、多くの感情が入り混じっていたからだろう。
恐る恐る、私は電話に出た――
「――私だ、どうかしたのか?」
いつもと変わらず、事務的に話したつもりだったが…きっと、私の声は震えていたかもしれない。
「――お父さん?僕です…大事な、話があります」
ドクン、と自身の心臓が跳ね上がるのがわかった。 話――何だろうか
もし仮に暴言を吐かれたり、侮蔑されても仕方ないと思った――私は、シャルロットを傷つけ…どんな形であれ『利用』してしまっているのだから。
最低だと思う。
自分の最愛の娘を利用して、ISに乗らせてデータを取らせて――『捨てた』癖に必要だからと利用して…私は、最低の父親だ。
――だが、本当は私はシャルロットには笑っていて欲しい。彼女は母親…『コレット』によく似てくれた、私のように最低な父親に似てくれなくて良かった。
だから、あの子には本当は笑っていて欲しいのだ。
当たり前のように『両親』と子供の関係、私は――今最も欲しいものがそれだった。
「…なんだ、どうかしたのかシャルロット」
いつもと同じ、威圧的な口調――電話の先でシャルロットが息を呑むのが分かる 違う、違うんだ…私は――
そう自分の発言を後悔していると
「――お父さんと、あの人…『お義母さん』に、大事な話があります だから…いつでも構いません、話す時間を…くれませんか」
恐らく精一杯の言葉だったのだろう、シャルロットはその後黙ってしまっ
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