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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第6話 『企業』
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い…アリア・ローレンスさん――いや、『血姫』<ブラッディア>と呼ぶべきかね?」

――来た
私はそう思った。

その言葉に身を震わせ、覚悟を決めた。
――もう私は、"ブラッディア"の頃の私じゃない…ユウに『生きる』意味を教えられて、ユウに生きるチャンスを貰って、私は…変わっていくんだッ!

『ブラッディア』という異名は、私の過去に関係してくる――私は先日ユウに撃墜されるまで、ただひたすらに『殺しの依頼』を生計にしてきたエージェントだった。
そして、殺す事で…殺し合いをする事で自分を表現して――自分を殺してくれる存在を求めてきた。 だけど、ユウと出会うまでそんな存在は誰一人いなかった。

自分で言うのも変な話かもしれない、だけど――私の『ブラッディア』という異名は、裏世界ではそれなりに有名だと思う。
ひたすら、『殺す』事しか知らなかった私――そうやって自分を偽って、逃げ続けていた頃の私――ユウと出会う前の、私。
破壊工作に暗殺――篠ノ之 束が私の前に現れて、この子…"ブラッディ・リーパー"を渡されてからも私は――破壊活動や暗殺、ISを使用しての『殺しの依頼』をひたすら続けた。

ユウのお陰で気がつけたから、ユウのお陰で変われたから――だから私は…迷わない

私は少しの間目を閉じると、覚悟を決めて彼を見る――『レオン・ハルベルト』という男を

「どちらでも、好きなように呼んで頂いて構いません――私が<ブラッディア>と呼ばれていたのは事実ですから――何も、私は隠す事はありません」

自分でも、酷く冷め切った声だったと思う。まるで――昔の私の話し方。 だけど、今の私はそれを『理解』した上でその口調で話した。

「…すまない、君の事は調べさせてもらった――フランス国内における『裏組織』や研究所、そして『殺し』の依頼を忠実に完遂する天才――<ブラッディア>の名前はあまりにも有名だったものでな」

「私のやってきた事を弁明する気はありません…全て、私がやった事ですから」

ふむ と彼――『レオン・ハルベルト』は呟くと

「だが、実際に会ってみると――想像していたものと全く違って驚いているよ、そして君のその眼だ――明らかに『殺すだけ』の眼ではない…では聞こうか、<ブラッディア>…いや――アリア・ローレンス、君をそこまで変えたのは何だ?」

私を変えたものは何か?そんなもの――決まっている。
私の根本を揺るがして、過去の私と決別されてくれて、変わるチャンスをくれたのは――ユウだ。

「恐らく、貴方が想像していた私は――少し前の、ユウ…『月代悠』に撃墜されるまでの私だと思います」

「ほう…?」

「私は――彼と戦って、そして負けました。それまでただひたすらに『殺す』事で自分を表現してきて、『死にたい、
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