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魔法少女リリカルなのは 在り来りな転生記
第九話 届かない思い
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飛び去る。
 それに続き俺とアルフもそれに続く。

「バイバイ〜」

 最後にアルフがそう言いながら俺たちは去っていく。
 クラスメイトとして高町の力になりたいとも思うが、それはさすがに身勝手すぎる。
 自分の意志でテスタロッサの力になると決めた俺が、今更高町の力になろうだなんて虫が良い、ただの卑怯者だ。
 そう思い、後ろを振り返らず頭を振る。
 そう、自分で決めたことなのだ。今更やり直せないし、もう元には戻らない。
 上空に光る満月。美しく、悲しさとはかけ離れているそれが、ひどく悲しく見えたのは高町の感情を写している様に見えたのか、俺の感情を写している様に見えたのか、それとも……。
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